『フリーメイソン』と『アメリカ』 [書籍]
最近読んだ橋爪大三郎氏の2冊の本です。
現代日本はアメリカを抜きにして語ることが難しいが、
相手を理解せずに勝手な理解で自分たちの言動を決めてしまうのは、
ピントが外れることとなる。
今回の2冊は、誤解や偏見を取り除き、本質への理解へ導いてくれる新書でした。
「フリーメイソン」は、悪の秘密結社のように語られる組織で、
ネガティブな印象がありましたが、そうではないと、腑に落ちました。
理神論とキリスト教の理解がキーワードで、
理神論は、神を信じるが、自然科学も肯定する。
フリーメイソンは、キリスト教の諸教派の洗礼や教義の細かな違いを超えて
集う理神論的な人たちの社交の場のようだ。
教会という宗教団体ではなく、超教派の友愛団体で、
歴史的には石工団体から始まった。
それぞれのエリアのグループ間での相互認証で、
ピラミッド型の支配被支配関係にあるわけではないことなど、
誤解が解け、啓発された有意義な著作でした。
『アメリカ』では、プラグマティズムについて大澤氏と対談する。
プラグマティズムは自分にとってプラスなら受け入れる態度で、
宗教とは距離を置いているが、そのプラグマティズムで神を肯定もする。
また、推論方式は3つあり、帰納法と演繹法の他に「アブダクション」があり、
「信じてみよう」とすることで、飛躍的に有意義な発見があるとのことだった。
時事ネタではなく、歴史と宗教、とりわけプロテスタント諸教派との関係で
アメリカの本質を見ようとする対談でした。
知的興奮と面白さで読後の満足感がありましたが、
やはり、「分かった気」だったようで、細部を吸収するには何度か読むべきなのでしょう。
現代日本はアメリカを抜きにして語ることが難しいが、
相手を理解せずに勝手な理解で自分たちの言動を決めてしまうのは、
ピントが外れることとなる。
今回の2冊は、誤解や偏見を取り除き、本質への理解へ導いてくれる新書でした。
「フリーメイソン」は、悪の秘密結社のように語られる組織で、
ネガティブな印象がありましたが、そうではないと、腑に落ちました。
理神論とキリスト教の理解がキーワードで、
理神論は、神を信じるが、自然科学も肯定する。
フリーメイソンは、キリスト教の諸教派の洗礼や教義の細かな違いを超えて
集う理神論的な人たちの社交の場のようだ。
教会という宗教団体ではなく、超教派の友愛団体で、
歴史的には石工団体から始まった。
それぞれのエリアのグループ間での相互認証で、
ピラミッド型の支配被支配関係にあるわけではないことなど、
誤解が解け、啓発された有意義な著作でした。
『アメリカ』では、プラグマティズムについて大澤氏と対談する。
プラグマティズムは自分にとってプラスなら受け入れる態度で、
宗教とは距離を置いているが、そのプラグマティズムで神を肯定もする。
また、推論方式は3つあり、帰納法と演繹法の他に「アブダクション」があり、
「信じてみよう」とすることで、飛躍的に有意義な発見があるとのことだった。
時事ネタではなく、歴史と宗教、とりわけプロテスタント諸教派との関係で
アメリカの本質を見ようとする対談でした。
知的興奮と面白さで読後の満足感がありましたが、
やはり、「分かった気」だったようで、細部を吸収するには何度か読むべきなのでしょう。
2019-06-05 00:47
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