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第31章 22-55 ラケルが盗んだモノ [創世記]

ヤコブたちが去って三日後に気づいたラバンが追いかけてきた。
やがて追いつき、ヤコブを責めた。
そして盗んだ像を返せとも言った。

ラケルがラバンの信じる偶像を盗んできたが、ヤコブは知らなかったため、
盗んだ者の死を許した。

それでもラバンは自分の娘や孫のテントに入って調べた。
とうとうラケルのテントに来た。


34 NIV-JLB
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Now Rachel had taken the household gods and put them inside her camel’s saddle and was sitting on them. Laban searched through everything in the tent but found nothing.

盗んだ張本人ラケルのテントです。彼女は像をらくだの鞍の下に押し込み、その上に座りました。これでは、いくらしらみつぶしに捜しても見つかるはずがありません。
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結局、ラバンは見つけることができず、ヤコブの怒りを買い、
これまでのヤコブが受けた仕打ちを聞くこととなる。

そして、神様の前で契約をした。レアやラケルを酷い扱いをするな、
他の者と結婚するな、といったことだった。
ヤコブとすれば、無問題だった。

問題は、何故、ラケルがラバンから偶像を盗んだのかだった。

どうやら、当時メソポタミアではハンムラビ法典で、この偶像を所有している者が
相続を主張できるとされていたそうだ。
なので、ラバンは何もかも自分の物と主張していた。

それに対して、ラケルが、そんな妄念に囚われるのは愚かなことだと
盗むことによってラバンを偶像から解放することにもなる善行をしたと
捉えるようだ。

ラバンの妄念を盗んだ、ということなのでしょう。

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