SSブログ

【本の旅】重吉と旅する。 神林 由貴子 2018-01-19[440] [CGNTV]

(2018日)

「私の詩」に

  ここに私の詩があります
  これが私の贖である
  これらは必ずひとつひとつ十字架を背負うてゐる
  これらはわたしの血をあびている

とある。

自分の詩を「贖」とし、必ずひとつひとつ十字架を背負っているとしている。
「必ず」とし、「血をあびている」と表現する

読者へ捧げる詩であったり神様へ捧げる生贄として書いている。
そこに嘘や誇張は許されないので、交じっていない。
妻子に恵まれ結核で死を意識し日々、祈り、詩を捧げている。

私の言葉は、必ずしもひとつひとつ十字架を背負っているわけではない。
血をあびていない言葉の方が圧倒的に多い。

私が覚えているのは「サラダ記念日」だけで、詩ではなく短歌だそうでした。
今回、全く知らない感覚を得ることができました。

本の旅.jpg
CGNTV【本の旅】重吉と旅する。 神林 由貴子 2018-01-19[440]

----memo


八木重吉 29没
5年で3000の詩

英語教師

東京 町田市民文学館 遠藤周作も住んでいた

甥 八木さんの協力

m31 農家の次男 かんしゃくもち短気

21で洗礼 高校教師 

はじめは短歌 ラブレター 3か月63通

結核で、家族は退学させて見合い結婚させるつもり 
拒否し恋愛結婚 2人の子

秋の瞳 1925 初
翌年 結核 
2冊目前に亡くなる
妻が大切に守った

詩の特徴
  信仰に 一途に 完結平明
   深い悲しみ 苦悩 故郷への思い
  美しくうたう面 激しく攻撃する面

  だんだんと研ぎ澄まされていった

かなしみ

 重吉にとって詩とは
  神様への捧げものと思われる
   

「私の詩」
  
  ここに私の詩があります
  これが私の贖である
  これらは必ずひとつひとつ十字架を背負うてゐる
  これらはわたしの血をあびている

 単によかったね ではなく 自分に 鏡

nice!(0)  コメント(0)