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第26章 1-65 第2回人口調査 [民数記]

第1回目は出エジプト時。
それから40年後に再度調査する。だから民数記。英語で numbers

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To the more you shall give the more inheritance, and to the fewer you shall give the less inheritance: to everyone according to those who were numbered of him shall his inheritance be given.
大きい部族には多くの嗣業を与え、小さい部族には少しの嗣業を与えなさい。すなわち数えられた数にしたがって、おのおのの部族にその嗣業を与えなければならない。
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前章で、シメオンが激減した。
神からすれば当然の報いである。

第25章 1-18 イスラエル過激派 [民数記]


イスラエルはシッテムという町にいたが、
現地のモアブの娘と結婚に至る事例があいついだ。

自然発生もあるが、モアブ側の意図もあった。

一般の者ならともかく、
シメオン族の有力者がモアブの娘を連れてきた。

それで、怒ったのがアロンの孫ピネハスだった。


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and he went after the man of Israel into the pavilion, and thrust both of them through, the man of Israel, and the woman through her body. So the plague was stayed from the children of Israel.
そのイスラエルの人の後を追って、奥の間に入り、そのイスラエルの人を突き、またその女の腹を突き通して、ふたりを殺した。こうして疫病がイスラエルの人々に及ぶのがやんだ。
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さすがである。見事な原理主義者である。
彼は正しいことをした。

第24章 1-25 配列の美 [民数記]

バラムはイスラエルの天幕を見て、感動した。

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How goodly are your tents, Jacob, and your tents, Israel!
ヤコブよ、あなたの天幕は麗しい、イスラエルよ、あなたのすまいは、麗しい。
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神は細部に宿る(God is in the details)
ドイツの建築家ミース・ファンデル・ローエ が言った言葉。
細部にこだわってこそ全体の美が生まれる。

↓細部にそれほどこだわってなくても、こんなの眼前にあれば、ビビります。

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牧師の書斎 民数記

第23章 1-30 占い師バラムの語るイスラエル観 [民数記]

イスラエルに攻められそうなバラクに、占い師のバラムが言う。


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For from the top of the rocks I see him. From the hills I see him. Behold, it is a people that dwells alone, and shall not be reckoned among the nations.
岩の頂からながめ、丘の上から見たが、これはひとり離れて住む民、もろもろの国民のうちに並ぶものはない。
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【新改訳改訂第3版】
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岩山の頂から私はこれを見、丘の上から私はこれを見つめる。見よ。この民はひとり離れて住み、おのれを諸国の民の一つと認めない。
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イスラエル内では占いは死罪なので、占い師はいない。

この占い師はかなり優秀でヤーヴェの声を聞くことができ、
またその恐ろしさも理解した。

神はイスラエルを祝福しており、またイスラエルも自覚し、
自分たちが他の民と違うと認識していることを聖書に記述している。

聖書に書いてあれば、そう信じることができ、
苦難があっても試練だと耐えることができる。

第22章 1-41 イエス、モーセの時代に現る [民数記]

イスラエルの快進撃にビビッたバラクはバラムに応援を要請した。

バラムは占い師だったので、イスラエルの神に聞くことができた。
当然、イスラエルの神はバラクに味方することを許さなかった。

しかし、再度のバラクの金銀を伴った要請に応じようとする。

そこで神は、使いを出して邪魔した。



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Then Yahweh opened the eyes of Balaam, and he saw the angel of Yahweh standing in the way, with his sword drawn in his hand; and he bowed his head, and fell on his face.
このとき主がバラムの目を開かれたので、彼は主の使が手に抜き身のつるぎをもって、道に立ちふさがっているのを見て、頭を垂れてひれ伏した。
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ここで、神の使いは礼拝を受けないはずなのだが、
ここでは受けた。

よって、この使いを御子と考えるようだ。


完全に信仰の領域であるが、そうなのでしょう。

第21章 1-35 信じることで、生存する [民数記]


この章で、カナン占領戦争の幕開けとなる。

一番大事なことは、章の内容からは浮いているいつもの民の不満の件だった。


道中、民がまた水や食料の不満を口にした。

その罰として火の蛇(マムシ)が送られ、多くが死んだ。
必死の民はモーセにすがる。

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Yahweh said to Moses, "Make a fiery serpent, and set it on a standard: and it shall happen, that everyone who is bitten, when he sees it, shall live."
そこで主はモーセに言われた、「火のへびを造って、それをさおの上に掛けなさい。すべてのかまれた者が仰いで、それを見るならば生きるであろう」。
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次の節で、青銅の蛇が造られ、さおの上にかけられ、
それを見て信じることで、生きることができた。


このことをヨハネ伝でイエスは言っている。


ヨハネ伝3/14-15
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そして、モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。
それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。
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青銅の蛇を十字架上のイエスと重ね、
信じることで生きることができる、とのこと。

私が生きているのも、そうである。

第20章 1-29 モーセ兄弟、神となる [民数記]

エジプトを脱出し40年目となった。
また、民から水の苦情がでた。神はモーセとアロンに岩に命じて水をだすよう指示した。
そこで、

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Moses and Aaron gathered the assembly together before the rock, and he said to them, "Hear now, you rebels; shall we bring you water out of this rock for you?" モーセはアロンと共に会衆を岩の前に集めて彼らに言った、「そむく人たちよ、聞きなさい。われわれがあなたがたのためにこの岩から水を出さなければならないのであろうか」。
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主語を「we」とし、11節で岩に杖を2度打つことで水を出した。
暴挙だった。

命令違反だった。神が主語で岩に命令するところを杖で打った。
大預言者モーセ、大祭司アロン兄弟といえども権威主義に落ちてしまった。

これでカナンの地を踏めないと12節で宣告される。


この章でミリアムとアロンが死ぬ。しかもエジプト脱出して40年目。
ここまできたが、神は彼らを召した。

第19章 1-22 死体に触れると汚れる [民数記]

死体に触れると7日間汚れる。

清めの儀式は、雌牛を焼いた後の灰を水に入れるようだ。
その水で清める。

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the same shall purify himself with water on the third day, and on the seventh day he shall be clean: but if he doesn't purify himself the third day, then the seventh day he shall not be clean.
その人は三日目と七日目とに、この灰の水をもって身を清めなければならない。そうすれば清くなるであろう。しかし、もし三日目と七日目とに、身を清めないならば、清くならないであろう。
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日本の葬儀なら塩まくだけでいいが、そうはいかないようだ。
恐らく、そうなのだろうと私も思う。

では、これは旧約での儀式だが、
新約となってどうなったのでしょうね。

第18章 1-32 塩の契約 [民数記]

聖所の管理責任はアロン家で、聖所の器や祭壇は他のレビ族は触れてはならない。

厳しい決まりごとである。
宗派問わず、聖なる所の管理体制は厳しいものだろう。


他のイスラエル12部族は土地を与えられたが、レビ族は土地は持たず、
他部族から10分の1を受けた。


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All the wave offerings of the holy things, which the children of Israel offer to Yahweh, have I given you, and your sons and your daughters with you, as a portion forever: it is a covenant of salt forever before Yahweh to you and to your seed with you."
イスラエルの人々が、主にささげる聖なる供え物はみな、あなたとあなたのむすこ娘とに与えて、永久に受ける分とする。これは主の前にあって、あなたとあなたの子孫とに対し、永遠に変らぬ塩の契約である」。
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レビ記第2章では、「the salt of the covenant」と逆になっており、
「塩」そのものを味付けに使えだった。


塩の意味は、

・人間の生存に塩分が不可欠であること。
・味付け
・殺菌、清め


この19節は、
人間に不可欠なモノを与えるという意味で使われているのでしょう。

第17章 1-13 湿った杖ではない [民数記]

モーセとアロンが仕切るのに不平を持つ者たちに、
神は自らの人事の正しさを証明した。

各部族から名前入りの杖を集め、その12本を掟の箱の前に1晩置いた。

すると、

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It happened on the next day, that Moses went into the tent of the testimony; and behold, the rod of Aaron for the house of Levi was budded, and put forth buds, and produced blossoms, and bore ripe almonds.
その翌日、モーセが、あかしの幕屋にはいって見ると、レビの家のために出したアロンのつえは芽をふき、つぼみを出し、花が咲いて、あめんどうの実を結んでいた。
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これを後生の民は、幼い時に聖書を読むか聞くかした時、
「な訳ないだろ」
と口には出さなくても思わないのだろうか。
ここは「そういうことだ」と笑うのだろうか。

そういうことでしょう。