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第50章 父の死と兄弟の和解 [創世記]

イスラエルが死に、葬儀をし埋葬はアブラハムの購入した墓にする。
葬儀をヨセフが行うが、長男ルベンが長子の権を廃されたからだった。

理由がルベンの母はレアだが、父ヤコブが愛したのはラケルで、
ラケルの女奴隷も父は妻としたが、ルベンは不倫関係を持った。

ヨセフの命を助けようとした優しさもあった面もあったが、
父への複雑な思いがあるので、敬意を失っていたので、
そういう父への征服欲があったのやもしれません。
自分の母レアが愛されていないことの苛立ちがベースでしょう。

ノアの子のハムが父の裸を兄弟に知らせて喜んだように、
敬意を失っていた。

後の十戒にあるように、父母を敬うことは、マストだった。


15 NIV-JLB
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When Joseph’s brothers saw that their father was dead, they said, “What if Joseph holds a grudge against us and pays us back for all the wrongs we did to him?”
ところが兄たちは、父親が死んでしまった今、ヨセフに仕返しをされるかもしれないと、急に心配になってきました。「ヨセフにはずいぶんひどいことをしたから、まだ恨んでいて、今度こそ仕返しされるかもしれない。」
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兄弟から奴隷として売られたので、売った側は当然に不安もあった。
父が生きている間は、悲しませたくないという理由で一時停止しているだけだと
理解していた。


ヨセフとすれば、もはや過ぎたことと水に流したつもりでも、
いざ父が死んだあと、兄たちの態度次第では怒りが再燃もしたでしょう。


が、父の「許してやってくれ」という言葉が残されたので、
それはヨセフにとっても大事な遺言となった。
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第49章 息子たちへの遺言、祝福と呪い [創世記]

死の間際、12人の子を呼び、祝福する。

が、長男ルベンは、ラケル側の奴隷の妻と関係を持った。
当然に怒っていた。

シメオンとレビが、殺戮と略奪をしたので、
ヤコブは怒っていた。

7 NIV-JLB
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Cursed be their anger, so fierce,
and their fury, so cruel!
I will scatter them in Jacob
and disperse them in Israel.

彼らの怒りにのろいあれ。激しく残虐な怒りにのろいあれ。二人の子孫は、イスラエルの各地に散らしてしまおう。
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レビは祭司の系列となり各兄弟の領内に散ることになった。
シメオンもユダに吸収されたようだ。


今回、ユダは絶賛だった。
確かにヨセフを売ったとはいえ、殺さずに済んだという面と
ベニヤミンの身代わりに奴隷となってもよいという申し出の件を
ヨセフから聞いたのでしょう。


結局、神様は、子孫の代で、シメオンとレビを散らすことになる。
過剰な復讐だったが、そのことで周辺住民に恐れられたが、
直接には2人に罰は与えれなかった。ここが神様のサジ加減なのやもしれません。

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第48章 ヤコブの直感、霊感  [創世記]

ヤコブは死を前にしてヨセフと会った。
ヨセフは息子2人を連れてきた。マナセとエフライムだった。

ヤコブは目がほとんど見えなかったが、祝福する。
右手でマナセ、左手でエフライムの頭の上に手を置くことをヨセフは期待したが、
ヤコブは逆にした。

長幼の序に反していたのでヨセフは父に言った。
が、ヤコブは分かっていた。


19 NIV-JLB
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But his father refused and said, “I know, my son, I know. He too will become a people, and he too will become great. Nevertheless, his younger brother will be greater than he, and his descendants will become a group of nations.”

「いや、ちゃんとわかっている。マナセも大きな国になる。だが弟のほうがもっと強くなるのだ。」
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ヤコブは兄から長子の権を騙して得た人間であるので、
長幼よりも、能力を重視した。

が、初対面で、ほとんど見えない中で、
わずかの会話の中で、エフライムを選んだ。


これも、神様の御計画であり、聖霊の働きなのでしょう。
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第47章 二公八民の奴隷状態 [創世記]

7年間の豊作期に穀物を備蓄し、7年の飢饉時に売ることにした。

すると、エジプトやカナンの銀はパロの宮殿に集中されることとなった。
次に、家畜がパロ所有となり、田畑も食料と交換される。
当然、田畑を失えば、労力となり、小作人となる。


24 NIV-JLB
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But when the crop comes in, give a fifth of it to Pharaoh. The other four-fifths you may keep as seed for the fields and as food for yourselves and your households and your children.”
収穫の五分の一は王様に納め、あなたがたの取り分は五分の四です。それを、次の年にまく種や家族の食糧にするのです。」
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これが、エジプトの奴隷状態だった。

時期や場所により、程度の違いはあるだろうが、
冷静に相対的に見るべきでしょう。
感謝される奴隷制もあったということだった。

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第46章 父との再会 [創世記]

ヤコブ一家がエジプトへ下った。
そしてヨセフは父と再会した。

父は言った。

30 NIV-JLB
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Israel said to Joseph, “Now I am ready to die, since I have seen for myself that you are still alive.”
「こうしておまえの顔を見られるとは、夢にも思わなかった。無事でほんとうによかった。もう思い残すことはない。これで安心して死ねる。」イスラエルは涙ながらに言いました。
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この章は特に解説を読むまでもなく事実を淡々と書いているだけと思っていたが、
たまたま、飯能キリスト聖園教会 創世記46章 を読み、やはり何らかの註解は読む方が良いと再確認した。


ヨセフがパロに会う前に、職業を聞かれたら羊飼いだと言うようにという
準備が聖書ではさりげなく書かれているが、
戦略的な意味があったと解説されている。
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第45章 ベニヤミンへの、えこひいき [創世記]

ヨセフは11人の兄弟に自分がヨセフであることを明かした。
説明し、食事をし、帰って父や家族をエジプトに連れてくるよう言った。

その際、プレゼントをした。

22 NIV-JLB
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To each of them he gave new clothing, but to Benjamin he gave three hundred shekels[b] of silver and five sets of clothes.
一人一人に新しい服を渡し、ベニヤミンには特に五着も渡したうえに、銀貨三百枚を与えました。
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永野牧師の部屋第1によると、特に差別ではないそうだ。

食事もベニヤミンが5倍だったが、1人でも食べきれない最高の食事を与えているのであって、5人分出されようが食べれないので、単なる愛情表現のようだ。

また服も、全ての兄弟に最高の服を与えているので、5着ベニヤミンに与えようが、
それも愛情表現に過ぎないようだ。

私も同意する。それでベニヤミンへの嫉妬にはならないだろう。

恐らく、一夫多妻の時代なので、母親が同じ兄弟に対する扱いを
少し上乗せするのは許容範囲だったのでしょう。
他の兄弟が0で、ベニヤミンだけに与えるとなれば不快極まりないでしょうが、
その辺の機微はヨセフも承知していて、銀貨300枚がベニヤミンに与えられようが、
過去にヨセフを売って銀貨20枚を得ていたので、
「文句は言えなよな」という暗黙の会話があり、むしろ、これで負い目も流れるので、
ベニヤミンへの「えこひいき」は、逆説的に兄弟の和解に資する措置と言えるでしょう。
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第44章 想定外のユダの申し出 [創世記]

ヨセフは同じ母ラケルの子である弟のベニヤミンの袋に銀の杯を入れた。
そうして窃盗の罪で奴隷という口実でベニヤミンを手元に置く予定だった。

が、ユダが父が悲しんで死ぬことになるので、身代わりを申し出た。


33 NIV-JLB
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“Now then, please let your servant remain here as my lord’s slave in place of the boy, and let the boy return with his brothers.
そこでお願いがございます。弟の代わりに私が奴隷になりますから、弟はほかの者といっしょに帰してください。
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罪なき者の犠牲であるイエスのひな型だったのでしょう。

ヨセフは自分を奴隷として売ったユダが、父の悲しませたくないという理由で
異母弟ベニヤミンの身代わりに奴隷となる申し出で、過去の恨みが流された。
仮にカナンの地に居続ければ飢饉で死んだ可能性が高いが、
エジプトで宰相となって穀物の貯蔵をしてたことでイスラエル一家が助かることになったので神さまの計らいということは頭では理解しててもユダに対する不快は流れなかったでしょう。


ユダが申し出なければ、ベニヤミンと暮らすこととするが、
父が悲しむのは予測できるので、自分がヨセフであると告白して、
父は迎えるつもりだったのでしょう。
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第43章 ユダの責任感の芽生え [創世記]

ヨセフが末弟ベニヤミンを連れてくるよう要求したが、
父にとっては、末っ子であることと、最愛の妻ラケルの命と引き換えの子だったこと、
その兄のヨセフを失ったことがあり、危険は何としても避けたかった。

ユダは自分の責任も感じていたのだろう、責任を負うと父に誓った。

9 NIV-JLB
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I myself will guarantee his safety; you can hold me personally responsible for him. If I do not bring him back to you and set him here before you, I will bear the blame before you all my life
弟の安全は私が保証します。万一のことがあったら責任を負います。
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性格が荒く、理由があったとはいえ人殺しと略奪が激しかったユダだったが、
父の前に自分を捨てる。


ここから、ユダの系列で神様の御計画が進行していくこととなるのでしょう。
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第42章 金と恐怖を与える [創世記]

7年の飢饉の間に、カナンの兄弟がエジプトに穀物を求めにきた。
ヨセフは気づいたので、スパイ容疑をかけて牢に3日間閉じ込め、
かつての復讐をささやかに実行した。
シメオンを残して帰らせ、末弟ベニヤミンを連れてこいと要求した。


25 NIV-JLB
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Joseph gave orders to fill their bags with grain, to put each man’s silver back in his sack, and to give them provisions for their journey. After this was done for them,
それから召使たちに、一同の袋に穀物をいっぱい詰めさせ、支払った代金をそれぞれの袋の口のところにこっそり戻しておくよう指示しました。そのうえ、旅行に必要な食糧まで取りそろえさせたのです。
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ヨセフにすれば、こうしておけば、道中や帰った後で困った時に対処できるようにした。
もちろん、何もなくても彼らがビビることを理解した上で、
どう対処してくるか楽しみに待っててやろうということだったのでしょう。

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第41章 25-57 良かった過去すら忘れる [創世記]

夢を解析する。7年の豊作の後に7年の凶作が来るとのことだった。
対策は豊作期間中に穀物を貯蔵することだった。

その責任者にヨセフが任命された。
パロの謙虚な姿勢により、ヨセフに全幅の信頼が置かれた。

結果、その通りとなった・
ヨセフが言っていた通りだったようだ。

31 NIV-JLB
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The abundance in the land will not be remembered, because the famine that follows it will be so severe.
あまりのひどさに、豊作の年があったことなど信じられなくなるでしょう。
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昔に良かった時代があったことすら忘れる程の状況ということだ。
人は、過去の栄光や思い出に生きるものだが、
そのようなことも忘れる位に悲惨の毎日のようだ。


昔は今と違い、近所や村の共同体の中に少なからず、
悲しいことがあって記憶を失った人がいたのでしょう。
だから、当たり前のことのように31節の心理が表現されているのでしょう。
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