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第17章 1-16 許される確信犯 [レビ記]

動物を食べる場合、自然死や他の動物に殺されたものは、汚れているとあった。
私の感覚もそれは理解できた。

↓それらを食べた場合。

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"'Every person that eats what dies of itself, or that which is torn by animals, whether he is native-born or a foreigner, he shall wash his clothes, and bathe himself in water, and be unclean until the evening: then he shall be clean.
自然に死んだもの、または裂き殺されたものを食べる人は、国に生れた者であれ、寄留者であれ、その衣服を洗い、水に身をすすがなければならない。彼は夕まで汚れているが、その後、清くなるであろう。
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汚れるけど、洗えば清くなるとある。
確信犯でも神に対する罪で死罪とはならないようだ。

ここは、生存の為だからなのだろう。

第16章 1-34 スケープゴートの山羊 [レビ記]

↓がスケープゴートの語源だそうだ。

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But the goat, on which the lot fell for the scapegoat, shall be presented alive before Yahweh, to make atonement for him, to send him away for the scapegoat into the wilderness.
しかし、アザゼルのためのくじに当ったやぎは、主の前に生かしておき、これをもって、あがないをなし、これをアザゼルのために、荒野に送らなければならない。
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「アザゼル」は荒野の悪魔、ヘブライ語で「逃れる山羊」を意味し、
英語で「scape goat」となったらしい。


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第15章 1-33 不浄流出物 [レビ記]

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"Speak to the children of Israel, and tell them, 'When any man has a discharge from his body, because of his discharge he is unclean.
「イスラエルの人々に言いなさい、『だれでもその肉に流出があれば、その流出は汚れである。
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膿のことのようだ。

その他、生理の場合は女性自身がけがれているのではなく、
その女性に触れた物がけがれるそうだ。

この口語訳では「不浄」となっているがその後の翻訳にはないらしい。

第14章 1-57 徹底した衛生観念 [レビ記]

衣服、物、家屋にカビが出た場合も、祭司の仕事となる。


ハンセン病にて宿営の外にて村十分状態だが、
戻ることもできたようだ。おそらく稀だろう。

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"He who is to be cleansed shall wash his clothes, and shave off all his hair, and bathe himself in water; and he shall be clean. After that he shall come into the camp, but shall dwell outside his tent seven days.
清められる者はその衣服を洗い、毛をことごとくそり落し、水に身をすすいで清くなり、その後、宿営にはいることができる。ただし七日の間はその天幕の外にいなければならない。
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徹底していた。
驚くばかりである。7日という日数がよくでてくるが、
医学上の日数ではなく、宗教的に完成・成就を表す数。

第13章 1-59 ハンセン病 [レビ記]

2
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"When a man shall have a rising in his body's skin, or a scab, or a bright spot, and it becomes in the skin of his body the plague of leprosy, then he shall be brought to Aaron the priest, or to one of his sons, the priests:
「人がその身の皮に腫、あるいは吹出物、あるいは光る所ができ、これがその身の皮にらい病の患部のようになるならば、その人を祭司アロンまたは、祭司なるアロンの子たちのひとりのもとに、連れて行かなければならない。
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祭司が、「清い、汚れている」を判断した。
この判断により、過剰な差別が行われた。
この判断の詳細が細かく書かれているのに、ゾッとした。

おそらく世界中で同じようになされており、
記録に残っていない種族も多いのだろう。

第12章 1-8 出産は罪 [レビ記]

旧約では出産して、燔祭に子羊、罪祭に、山バトか家バトの雛が必要。


8
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If she cannot afford a lamb, then she shall take two turtledoves, or two young pigeons; the one for a burnt offering, and the other for a sin offering: and the priest shall make atonement for her, and she shall be clean.'"
もしその女が小羊に手の届かないときは、山ばと二羽か、家ばとのひな二羽かを取って、一つを燔祭、一つを罪祭とし、祭司はその女のために、あがないをしなければならない。こうして女は清まるであろう』」。
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出産が罪という発想は、アダム以降の原罪ある存在を産んだからなのだろうか。

キリスト以降は、この考え方も無効となっている。
こういう慣習まで止めさせた運動エネルギーは凄まじいものだと感嘆する。

第11章 1-47 食物規定の意味 [レビ記]

陸上生物 (両方○で食べられる)

  反芻 and ひずめが分かれている


  反芻○ ひずめ×  
    (らくだ、岩たぬき、野うさぎ)


  反芻× ひずめ○
    ( 豚 )


その他、水上生物 鳥類 を列挙し、
    両生類は嫌っているのだろう。


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For I am Yahweh your God. Sanctify yourselves therefore, and be holy; for I am holy: neither shall you defile yourselves with any kind of creeping thing that moves on the earth.
わたしはあなたがたの神、主であるから、あなたがたはおのれを聖別し、聖なる者とならなければならない。わたしは聖なる者である。地にはう這うものによって、あなたがたの身を汚してはならない。
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キリストによって食のタブーが解禁となったが、
抽象的思考において聖俗観念がなくなることはなかった。

キリスト前までで、聖と俗を区別することを目に見える生物で訓練していたと考えることができるようだ。

無理やりな理屈だとはじめは笑ったが、
そうかもしれません。

第10章 1-20 死罪に悲しみ命令違反 [レビ記]

アロンの子ナダブとアビフは死罪となった。
規定違反の炭火で香を焚いたからであった。


当然、彼らの父のアロンや兄弟エレアザルとイタマルは悲しむ。


そして、祭司の仕事上で食べるべきものがあったが、
食べる気も起こらなかったのだろう。彼らは燃やしつくした。


自分たちの食べる物をヤーヴェに食べてもらうのでOKとはならない。
自分に与えられた食事を食べないのは失礼である。

モーセの正論に対してアロンは言った。

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Aaron spoke to Moses, "Behold, this day they have offered their sin offering and their burnt offering before Yahweh; and such things as these have happened to me: and if I had eaten the sin offering today, would it have been pleasing in the sight of Yahweh?"
アロンはモーセに言った、「見よ、きょう、彼らはその罪祭と燔祭とを主の前にささげたが、このような事がわたしに臨んだ。もしわたしが、きょう罪祭のものを食べたとしたら、主はこれを良しとせられたであろうか」。
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悲しみの底に居る者が、食事がノドに通らないのもやむを得ない。
そういう気持ちをヤーヴェならくんでくれるだろう、と。

20
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When Moses heard that, it was pleasing in his sight.
モーセはこれを聞いて良しとした。
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モーセもアロンの言葉に納得する。
モーセは神と会話できるとはいえ、神の子ではなく人間だった。

第9章 1-24 神が火を吹く [レビ記]

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There came forth fire from before Yahweh, and consumed the burnt offering and the fat upon the altar: and when all the people saw it, they shouted, and fell on their faces.
主の前から火が出て、祭壇の上の燔祭と脂肪とを焼きつくした。民はみな、これを見て喜びよばわり、そしてひれ伏した。
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民が喜ぶほどの火がでたようだ。

私はこれを信じたいですね。

祭壇の火は小さく燃えていたが、
薪を足した訳でもないのに、突然に大きく燃えたのだと思います。


そういうことがあるのでしょう。

第8章 1-36 高齢転職者アロン [レビ記]

モーセがアロンの頭に注いだ。

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He poured some of the anointing oil on Aaron's head, and anointed him, to sanctify him.
また注ぎ油をアロンの頭に注ぎ、彼に油を注いでこれを聖別した。
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私は、モーセが大祭司で、アロンは助手と思っていましたが、

ここで、アロンが大祭司となった。
モーセは別格なのでしょうね。

この任命式までは、アロンは預言者モーセの助手で正解なのでしょうね。


モーセが80でイスラエルの民を率いたので、
兄アロンにしたら、未経験の祭司職を80を超えて仕事にしたということでしょう。
アロンも不思議な存在ですね。