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第21章 1-25 人が正しいと思うことは、○なのか [士師記]

ベニヤミンは残り600人の兵士のみとなった。
他の部族は、さすがに一つの部族が無くなることを悲しんだ。

が、自分たちの部族からは嫁がせないとヤーヴェに誓ったので、
別の手段を考えた。

それが問題だった。


この集会に参加していない町を聖絶し娘のみ助けベニヤミンの妻とした。
足りない200人もシロの町からだった。

お見合いなりすることもできたのに最悪の手段を選んだ。

25
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In those days there was no king in Israel: every man did that which was right in his own eyes.
そのころ、イスラエルには王がなかったので、おのおの自分の目に正しいと見るところをおこなった。
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士師記最後の節。

肯定的に解釈することもできる。皆が自分なりに考えて正しいと思うことをする。

しかし、逆で、このベニヤミンの妻の件でもそうだが、手段が残酷だった。
この25節は、否定なのでしょうね。

第20章 1-48 同胞ベニヤミンへ聖絶 [士師記]

ベニヤミンは悪党を庇った。他の部族連合に屈すると考え面子からだったのだろう。
が、これに対して他部族は戦うこととした。

死人が万単位で続出し泣きながらも続けた。

3度目になって、600人の兵士を逃がしたものの、聖絶を実行した。

48
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The men of Israel turned again on the children of Benjamin, and struck them with the edge of the sword, both the entire city, and the livestock, and all that they found: moreover all the cities which they found they set on fire.
そこでイスラエルの人々はまた身をかえしてベニヤミンの人々を攻め、つるぎをもって人も獣もすべて見つけたものを撃ち殺し、また見つけたすべての町に火をかけた。
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私は目を疑いましたね。同胞に対して聖絶を実行した。

恐ろしさを超えました。w

第19章 1-30 死体を切断する理由 [士師記]

レビ人が側女の死体を12に切断し、イスラエルの全部族に送った。
手紙付きということだろう。

29
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When he had come into his house, he took a knife, and laid hold on his concubine, and divided her, limb by limb, into twelve pieces, and sent her throughout all the borders of Israel.
その家に着いたとき、刀を執り、めかけを捕えて、そのからだを十二切れに断ち切り、それをイスラエルの全領域にあまねく送った。
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現代のイスラエルが兵士の死体をテロリストから高額で引き取ったという話があった。
だから、今回のこういう話は彼の異常行動だと思った。

が、ただ埋葬すればそれで終わってしまうので、
彼は復讐のため、死体を送ることでベニヤミンへの実力行使を可能としたかったのだろう。

第18章 1-31 偶像を拝み捕囚となる [士師記]

ダン族は北方征圧の前にエフライムの地にいたミカの家によった。
そこに祭司として暮らすレビ人をヘッドハンティングした。

このレビ人は偶像を拝んでいたが、いい条件と思うや快諾した。

そこは人間的な欲で思考されていた。


しかも、何の敵対意思もない穏やかな町を襲撃して町の名をダンと改名している。

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The children of Dan set up for themselves the engraved image: and Jonathan, the son of Gershom, the son of Moses, he and his sons were priests to the tribe of the Danites until the day of the captivity of the land.
そしてダンの人々は刻んだ像を自分たちのために安置し、モーセの孫すなわちゲルショムの子ヨナタンとその子孫がダンびとの部族の祭司となって、国が捕囚となる日にまで及んだ。
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さらに、ミカ宅から奪った偶像をそのまま流用し、礼拝している。

韓国の仏像強盗さながらである。


ここで、「捕囚となる日にまで」と記されている。
別に士師記を編纂したのは捕囚日後ということは秘密でもなんでもなかった。


第17章 1-13 子牛の像を礼拝するレビの祭司 [士師記]

ミカという名なので女性だとインプットしてしまう。
2節には「彼」だとあるが、読み飛ばし、
レビ人を雇ったのを結婚したと勘違いし、
エフライムの偶像崇拝のはじまりかと苦笑した。

が、どうもおかしいと気づき読み直す。


13
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Then Micah said, "Now know I that Yahweh will do good to me, since I have a Levite to my priest."
それでミカは言った、「今わたしはレビびとを祭司に持つようになったので、主がわたしをお恵みくださることがわかりました」。
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いずれにせよレビ人が偶像の祭司となった。
なのに、「主がお恵みくださる」と思っていた。

人間というのは、イエス再臨までは、
どうしようもない存在なのやもしれません。

第16章 1-31 サムソンの最期 [士師記]

サムソンを倒すため、ペシリテ人はデリラに報酬を約束し弱点を探らせた。
何度か誤魔化していたが、ついに本当のことを言った。

ナジル人でなくなり怪力も消えうせ捕まった。
両目をえぐられ、獄で臼を引かされた。

期間は書いていないが、ある時、宴会の余興に呼び出された。
髪も伸び、再びナジル人になっていた。
そして、サムソンは死を決意し神に祈る。

神はお聞きくだされた。

30
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Samson said, "Let me die with the Philistines!" He bowed himself with all his might; and the house fell on the lords, and on all the people who were therein. So the dead that he killed at his death were more than those who he killed in his life.
「わたしはペリシテびとと共に死のう」と言って、力をこめて身をかがめると、家はその中にいた君たちと、すべての民の上に倒れた。こうしてサムソンが死ぬときに殺したものは、生きているときに殺したものよりも多かった。
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ハチャメチャだったが、武人として死んだ。

最期が大事ですね。

第15章 1-20 神の介入か、単なるラッキーか [士師記]

サムソンの妻は知り合いの妻となった。

イエスの母マリアの時代は、ユダヤの結婚式は1年間にわたっていたが、
この時代はどうだったのだろう。

祝宴の7日間でサムソンが去ったので、妻も父も破談になったと判断したのだろうが、
当のサムソンは怒り、放火や殺人に発展する。

それが、ペシリテ対イスラエルとまでなる。

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When he came to Lehi, the Philistines shouted as they met him: and the Spirit of Yahweh came mightily on him, and the ropes that were on his arms became as flax that was burnt with fire, and his bands dropped from off his hands.
サムソンがレヒにきたとき、ペリシテびとは声をあげて、彼に近づいた。その時、主の霊が激しく彼に臨んだので、彼の腕にかかっていた綱は火に焼けた亜麻のようになって、そのなわめが手から解けて落ちた。
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こういう奇跡のようなことは、私も神さまからの介入だと捉えていますね。
聖霊を派遣されたと。

そうでも考えないと納得できないことは誰しもあるはずなのだが、
私も昔は、単なるラッキーと喜んでいましたね。

第14章 1-20  サムソンの怒り 独りよがり [士師記]

サムソンはペシリテの娘を娶ろうとした。
当時はペシリテがイスラエルを治めていた。

サムソン自身は意図しなかったのだろうが、これは神の計画だったようだ。

後日、ペシリテの娘に近い者30人に「なぞなぞ」を出し、亜麻の布と晴れ着を懸けた。


14
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He said to them, "Out of the eater came forth food. Out of the strong came forth sweetness." They couldn't in three days declare the riddle.
サムソンは彼らに言った、「食らう者から食い物が出、強い者から甘い物が出た」。彼らは三日のあいだなぞを解くことができなかった。
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これは少し前に、殺したライオンの死体の中にハチが巣をつくり、蜜が溜まっていたという、極めて個人的な経験によっていた。

分かる訳がなかった。


それで、妻がサムソンから聞きだし、彼らに伝えたので懸けに負けた。
亜麻布や晴れ着を用意するのに、近くの村を襲撃し略奪した。

メチャメチャである。
そして、怒って実家に帰ったので、その娘は別の男と結婚した。

サムソンは、それにも怒った。


私には理解できない。

第13章 1-25 母へのグッドニュース [士師記]


この章からサムソンの話となる。
彼の母に主の使いが現れた。

確か、
アブラハムと妻サラ、洗礼者ヨハネの母にも、現れたと記憶する。
イサクの妻リベカとヤコブの妻ラケルも悩んだが主の使いは現れてなかったと思う。

こういう場合、学者・研究者なら逐一確認するのだろうが、
私は雑談程度に、問題意識を記憶に残す程度にしておく。
(キリスト教書籍をちょくちょく読み始めたので、そのうち何かの本で確認することになると思う。)


5
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for, behold, you shall conceive, and bear a son; and no razor shall come on his head; for the child shall be a Nazirite to God from the womb: and he shall begin to save Israel out of the hand of the Philistines."
あなたは身ごもって男の子を産むでしょう。その頭にかみそりをあててはなりません。その子は生れた時から神にささげられたナジルびとです。彼はペリシテびとの手からイスラエルを救い始めるでしょう」。
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こうやって、イスラエルを救う子を産むという大切なことを聞きながら、
この母は忘れてしまったようで、サムソンは自覚せず育ったようだ。

イエスの母マリアもキリストを産むと聞いていたとは思うが、
本人にいつ、どこまで言ったのかは、謎である。


第12章 1-15 部族間殺戮42000人 [士師記]

エフタが外敵を倒した後にエフライムが連絡せず勝手にしたと怒った。
しかし、エフタは娘を失った後、こういうクレームにブチ切れた。

命がけで戦った後に労いも無く文句だけ言う。

その代償は42000人だった。

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then they said to him, "Now say 'Shibboleth;'" and he said "Sibboleth"; for he couldn't manage to pronounce it right: then they siezed him, and killed him at the fords of the Jordan. At that time, forty-two thousand of Ephraim fell.
またその人に「では『シボレテ』と言ってごらんなさい」と言い、その人がそれを正しく発音することができないで「セボレテ」と言うときは、その人を捕えて、ヨルダンの渡し場で殺した。その時エフライムびとの倒れたものは四万二千人であった。
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後半になると治世期間が短くなっていく。
戦乱が度々起こっているということで現代日本では考えられない。