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第12章 1-33 南北朝時代へ [列王紀上]

エジプトに逃れていたヤラベアムがソロモンを継いだレハベアム王に謁見し
労働と重いくびきを軽減することを求めたが、王はさらに過酷に迫った。

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Now whereas my father burdened you with a heavy yoke, I will add to your yoke: my father chastised you with whips, but I will chastise you with scorpions.'"
父はあなたがたに重いくびきを負わせたが、わたしはさらに、あなたがたのくびきを重くしよう。父はむちであなたがたを懲らしたが、わたしはさそりをもってあなたがたを懲らそう』と」。
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父思いの良き息子とも言える。
が、他人なら何をしてもいいという考えまで落ちている。
むろん、神の考えとは間逆となった。
ダビデも孫がこうなるとは夢にも思わなかったでしょう。


北イスラエル王国をBC.931年に建国、BC.721年には滅ぶ。
その間、クーデター9回で9つの王朝だったそうだ。

南ユダ王国は王朝は続いていた。

とはいうものの、どっちもどっちのグダグダな宗教政策により崩壊した。

しかし、まともな預言者の信仰は脈々と受け継がれていたのでしょう。

第11章 1-43 親の功>罪の子 [列王紀上]

ソロモンは700人の妻と300人のそばめを得た。
外国人も多かったのだろう。彼女らの神々をも礼拝しだしたようだ。

その為、主はお怒りになられた。
が、ソロモンの国を滅ぼそうとまではなされなかった。

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"'However I will not take the whole kingdom out of his hand; but I will make him prince all the days of his life, for David my servant's sake whom I chose, who kept my commandments and my statutes;
しかし、わたしは国をことごとくは彼の手から取らない。わたしが選んだ、わたしのしもべダビデが、わたしの命令と定めとを守ったので、わたしは彼のためにソロモンを一生の間、君としよう。
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ダビデは一時的に主の意思に反することもしたが、
人生のほぼ大半を主の意思に沿ったのだろう。
それが認められ、ソロモンの王位はダビデの功により守られた。

第10章 1-29 シバの女王とソロモン [列王紀上]

シバの女王がソロモンの知恵を授かりに来た話はチラホラ耳にした。

女王は金120タラントと香料と宝石を王に贈った。

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King Solomon gave to the queen of Sheba all her desire, whatever she asked, besides that which Solomon gave her of his royal bounty. So she turned, and went to her own land, she and her servants.
ソロモン王はその豊かなのにしたがってシバの女王に贈り物をしたほかに、彼女の望みにまかせて、すべてその求める物を贈った。そして彼女はその家来たちと共に自分の国へ帰っていった。
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ソロモンは女王を手ぶらで帰らせず、望むままを贈った。
貢物を受け取る関係よりも、こちらの方が安定するとは思うがどうだろう。

第9章 1-28 ソロモンの妻子と国家崩壊 [列王紀上]

ダビデは武勇の人で領地を拡げていったが、
ソロモンは経済や和の人だったようだ。

平和のためにエジプト王の娘を妻に迎えた。
宗教的寛容と言えるが、妥協でもあったので、国の繁栄を脅かす芽でもあった。


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But Pharaoh's daughter came up out of the city of David to her house which Solomon had built for her: then he built Millo.
パロの娘はダビデの町から上って、ソロモンが彼女のために建てた家に住んだ。その時ソロモンはミロを建てた。
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ソロモンの時はいいが、次の代以降に問題となるのは予測できそうなのですが。

第8章 22-66 ソロモンの長い祈り [列王紀上]

ソロモンの祈りは聖書で最も長いそうだ。

今日、夕礼拝で、信徒の献金後の祈りが長かったが、
それだけ想いが深いのだろう。
私は思わず笑ってしまったが、笑ってはいけない。
しかし、不愉快になるよりは健全でしょう。

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"Let your heart therefore be perfect with Yahweh our God, to walk in his statutes, and to keep his commandments, as at this day."
それゆえ、あなたがたは、今日のようにわれわれの神、主に対して、心は全く真実であり、主の定めに歩み、主の戒めを守らなければならない」。
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「心は全く真実」を 「主と心を一つにし」と訳す聖書もある。


それは実際、難しい。

例えば、王制は元々神の意思に反していた。

アメリカの独立は、神の意思であると私も思う。
が、イギリスで王制を否定することが神の意思とは思えない。

「時効」「相続」の概念で、神は固く認められているのだろうと思う。

それも含めて、「主と心を一つにし」なければならないのでしょう。

第8章 1-21  主は暗やみの中に住む [列王紀上]

8章は長いので2分割します。(注解が2つに分けていたので)


12-13
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Then Solomon said, "Yahweh has said that he would dwell in the thick darkness.
I have surely built you a house of habitation, a place for you to dwell in forever."
そこでソロモンは言った、「主は日を天に置かれた。しかも主は自ら濃き雲の中に住まおうと言われた。 わたしはあなたのために高き家、とこしえのみすまいを建てた」。
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【新改訳改訂第3版】
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主は、暗やみの中に住む、と仰せられました。
そこで私はあなたのお治めになる宮を、
あなたがとこしえにお住みになる所を
確かに建てました。
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主が暗やみに住まわれる、と書いている。

どのようなところであろうが、主はおられる。
それが私たちの救いです。

第7章 1-51 ソロモンの宮殿 [列王紀上]

この章では、ソロモンの宮殿の様子がこと細かく書かれている。
が、考古学的裏づけはないらしい。


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Solomon was building his own house thirteen years, and he finished all his house.
またソロモンは自分の家を建てたが、十三年かかってその家を全部建て終った。
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神殿は7年かかった。しかし自分の宮殿は13年もかけている。

しかし、宮殿は仕事場もかねており、敵の攻撃からの防御を厳重にする必要もあるので、神への冒涜にはならないのでしょう。

第6章 1-38 ソロモン神殿 [列王紀上]

ソロモンは神殿を建造した。

むろん、ハードだけではダメだと釘をさされた。

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"Concerning this house which you are building, if you will walk in my statutes, and execute my ordinances, and keep all my commandments to walk in them; then will I establish my word with you, which I spoke to David your father.
「あなたが建てるこの宮については、もしあなたがわたしの定めに歩み、おきてを行い、すべての戒めを守り、それに従って歩むならば、わたしはあなたの父ダビデに約束したことを成就する。
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モーセの幕屋は一時的なものだったが、今回は永続が前提であった。


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資料:エルサレム神殿とエルサレム
http://www.geocities.jp/todo_1091/magdala-maria/c08.htm

第5章 1-18 二代目の本心 [列王紀上]

3節にダビデが戦い領土を獲得してくれたことを書いている。
そして、4節につづけ、

4
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But now Yahweh my God has given me rest on every side. There is neither adversary, nor evil occurrence.
ところが今わが神、主はわたしに四方の太平を賜わって、敵もなく、災もなくなったので、
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ソロモンは、現在の地位を「神から賜った」と認識している。

謙虚になり、平和の維持に知恵を働かせたようだ。
戦わず平和を求めるに際し、宗教的妥協により国が傾くことになる原因になるという両面となったそうだ。

現在は聖書から学ぶことができるが、ソロモンは知識人・預言者の言を自ら選択しなければならない。
その際のベースとして、謙虚であることが大前提でソロモンも名君だったのでしょう。

第4章 1-34 騎兵はダメだったはずだが、、 [列王紀上]

ソロモンの統治機構の主要メンバーが記される。

やはり軍隊は必要だった。

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olomon had forty thousand stalls of horses for his chariots, and twelve thousand horsemen.
ソロモンはまた戦車の馬の、うまや四千と、騎兵一万二千を持っていた。 ----


エジプト脱出時からしばらくは、騎兵はなかった。
むしろ、神を信じていれば歩兵だけで勝て、騎兵を望むなという時期もあったと記憶する。

しかし、いつまでもということではなく、やはり軍事合理性が基本ということでしょう。