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第32章 1-22 怒りの矛先 [ヨブ記]

ヨブの友人が、自業自得だという応報思想でヨブを悪者と決めつけたが、
ヨブは負けず、言い続けた。

それを聞いていたエリフという人が怒って語りだした。

突然でてくるので、後から挿入されたようだが、
それを聖典としてまとめられたので、
聖典は聖典として読む必要があるのは、当然と言える。


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When Elihu saw that there was no answer in the mouth of these three men, his wrath was kindled.
ここにエリフは三人の口に答える言葉のないのを見て怒りを起した。
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黙って聞いていたのなら、ヨブが責められ、その心情を考えてもよいのだが。

自分のパラダイムに反すれば怒る対象がトンチンカンとなる。

第31章 1-40 不幸になってもかまわない [ヨブ記]

ヨブは、盗み、姦淫、殺人、にしろ、困った人を助けてあげるような善行にしろ、
全く咎められるようなところはなかった。

それを彼自身言い尽くした。

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let briars grow instead of wheat, and stinkweed instead of barley." The words of Job are ended.
小麦の代りに、いばらがはえ、大麦の代りに雑草がはえてもかまわない」。ヨブの言葉は終った。
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不幸になってもかまわない、とさへ言った。

普通は、そこまでは言えないだろう。「ホンモノ」だからこそ言えるのでしょう。



第30章 1-31 ヨブの悲惨な現実 [ヨブ記]

人はみかけで判断する。


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For he has untied his cord, and afflicted me; and they have thrown off restraint before me.
神がわたしの綱を解いて、わたしを卑しめられたので、彼らもわたしの前に慎みを捨てた。
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紳士であれ、好青年であれ、それは「フツウ」の人たちの間で見せる顔であり、
「はみ出した」者へ向ける顔は、慎みがないだろう。


第29章 1-25 ヨブの祝福された過去 [ヨブ記]

ヨブは昔を思い出した。
経済的にも社会的にも立派だった。

貧民救済をはじめ、他人の相談にものっていた。


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I smiled on them when they had no confidence. They didn't reject the light of my face.
彼らが希望を失った時にも、わたしは彼らにむかってほほえんだ。彼らはわたしの顔の光を除くことができなかった。
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この時は何も言う必要もないほどの人物だったが、
今日のヨブを見れば、応報思想で答えたのだろう。皮肉ではあるが。

第28章 1-28  主を恐れることは知恵 [ヨブ記]

ヨブは言った。

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To man he said, 'Behold, the fear of the Lord {The word translated "Lord" is "Adonai."}, that is wisdom. To depart from evil is understanding.'"
そして人に言われた、『見よ、主を恐れることは知恵である、悪を離れることは悟りである』と」。
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この章で結んでいる。

主を恐れること(信じること)は知恵だと。

確かに、信じなければ私は死んでいたかもしれない。
都度、知恵が与えられ、生きてきた。

悪は偶像も含むのだろう。悟りというのは正しい。

第27章 1-23 それでも、信じる [ヨブ記]

ヨブは、反論した。

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For what is the hope of the godless, when he is cut off, when God takes away his life?
神が彼を断ち、その魂を抜きとられるとき、神を信じない者になんの望みがあろう。
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分かっていた。この状況に置いても、ヨブに望みがあった。


私たちは、イエス・キリストを信じることで救われる時代となったが、
ヨブは、神を信じた。

ヨブ記はまだ半ばだが、私にとって旧約の中で最も大きな存在かもしれません。

第25章~第26章 真理と個人 [ヨブ記]

ビルダデがヨブに語った25章はたった6節だけだった。

そこでは、「どうせ、人間なぞ、皆、虫けら」と言ってるにすぎなかった。

25:4-6
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How then can man be just with God? Or how can he who is born of a woman be clean? Behold, even the moon has no brightness, and the stars are not pure in his sight; How much less man, who is a worm, the son of man, who is a worm!"
それで人はどうして神の前に正しくありえようか。女から生れた者がどうして清くありえようか。 見よ、月さえも輝かず、星も彼の目には清くない。 うじのような人、虫のような人の子はなおさらである」。
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何の救いにもならなかった。

真理であろうが、その真理が個人の救いにならないなら、
その言葉はTPOを弁えていない、戯言となる。

あくまで、目の前の人が大事だということをヨブ記は言いたいのだろうか。

第24章 1-25 神がサタンに許可する [ヨブ記]

ヨブの反論の続きの章。

悪人がシブとく生きることを表現している。

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Yet God preserves the mighty by his power. He rises up who has no assurance of life.
しかし神はその力をもって、強い人々を生きながらえさせられる。彼らは生きる望みのない時にも起きあがる。
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神を信じない恐れない権力者が現在でも歴史的にもいくらでも存在する。

今日の日本の為政者のようで気持ち悪い。

神が一時的に許可されていることなのでしょう。

第23章 1-17 全能者の欲するところ [ヨブ記]

ヨブの反論に移った。

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But he stands alone, and who can oppose him? What his soul desires, even that he does.
しかし彼は変ることはない。だれが彼をひるがえすことができようか。彼はその心の欲するところを行われるのだ。
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神は善と一概には言えない。
罪の無いヨブを苦しめることを許可された。

全能者の欲するところが何であれ、恐れるしかないのが人間だった。

人間はただ、神に祈り、恵みを望むしかないのでしょう。

第22章 1-30 それぞれの理解 [ヨブ記]

ヨブに友人は言った。

あいかわらずヨブが罪人としているが、最後に希望は語った。

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When they cast down, you shall say, 'be lifted up.' He will save the humble person.
彼は高ぶる者を低くされるが、へりくだる者を救われるからだ。
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無いよりはいいが、元々罪の無いヨブにとっては、惨めすぎた。
ここで神に怒り逆らうことは無益なのは分かっていたが、泣きたいものだ。

それでもへりくだるしかないことはヨブもすぐに理解できただろう。
友人は理解してもらえたと勘違いしたのだろう。