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ザ・プロファイラー ~夢と野望の人生~  “陸軍の異端児”の策謀と誤算~石原莞爾 [映像]

(2016日)いわゆる「15年戦争」の幕開けとして、1931年の満洲事変を扱う。

石原の起こした独断専行が、「下剋上」に火をつけ、日中戦争、敗戦となるという、
石原悪玉史観を楽しませる企画。

1933年の停戦から37年の「シナ事変」まで4年の平和があるが、
イメージとして15年(14年)まるまる戦争してたかの印象が残る。

石原は日蓮の影響が濃く、独自のトーナメント式「世界最終戦争論」があった。
東條を批判し、左遷され、戦犯にならずにすんだ。

近衛文麿の責任は番組の趣旨ではないので、石原が「巨悪」になってしまっている。


元々、満州は女真族の土地だったので、絶対悪の侵略とは言えなくとも、
欺瞞的ではある。が、そもそも「完全なる利他」のために自国民を犠牲にする戦闘行為をしていいのかという問題もある。

福田和也氏はもう少し、「地ひらく」のように熱く語ってほしかったですね。

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番組ではチラッと近衛文麿の名がでてきたが、
「シナ事変」の責任は近衛に帰すべきもので、
下剋上の暴走という「スイッチ」を押した石原が「悪い」となっている。

近衛は日本の軍隊を国民党と戦わせ消耗させた。

近衛は京大で河上肇からマルクス経済学を学んでいる。
頭の中から神と良心を失い、反英米親ソとなる。

石原は陸軍幼年学校と日蓮宗で神はいないが、純粋に故郷を愛し守ろうとした。
だから「シナ事変」に不拡大で、南下は反対だった。

が、石橋湛山も日蓮宗だが、反共意識は希薄だったので、
この辺は人それぞれでしょう。


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プロF 陸軍 石原莞爾(いしわら かんじ)20161208 投稿者 okura1919ppp


地ひらく―石原莞爾と昭和の夢

地ひらく―石原莞爾と昭和の夢

  • 作者: 福田 和也
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 単行本



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