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宗教者の言論 - 大逆事件、高木顕明 - [書籍]

高木顕明は、大逆事件で死刑になり獄中自殺した僧侶。
彼は日露戦争や公娼制度に反対した。


そういう人が少数いてもいい。
むしろ、宗教者で反対する人がいなければ不健全。

内村鑑三も日露戦争に反対したが、言い方やニュアンスはどうだったのでしょう。
積極的に運動を展開するなら政府も積極的に言論で広報すればいいし、
限られた媒体で消極的に言う分ならむしろ放置しなければならんでしょう。


大逆事件で刑死した12人の内、4人が実際に計画に携わった者で、
残りは「ついでに」「掃除」した。


高木は、「余が社会主義」で明確に自分の思想がマルクスではないと書いているようだ。
なのに、真宗大谷派は、高木をあっさり除籍にして妻子を寺から追い出す。
娘は小学生で働くこととなった。
苦労と努力の末、後年天理教にて指導的立場になる足跡を池田士朗は著作に残している。
1996年に真宗大谷派は僧籍復帰で名誉回復をするも、遅いだろう。

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「余が社会主義」


緒言。余が社会主義とはカールマルクスの社会主義を禀けたのでない。
又トルストイの非戦論に服従したのでもない。
片山君や古川君 (ママ)や秋水君の様に科学的に解釈を与へて
天下に鼓吹すると云ふ見識もない。
けれども余は余丈けの信仰が有りて、実践して行く考へであるから
夫れを書て見たのである。何れ読者諸君の反対もあり御笑ひを受ける事であろ-。
しかし之は余の大イニ決心のある所である。
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中山みきの足跡と群像

中山みきの足跡と群像

  • 作者: 池田 士郎
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2007/01/24
  • メディア: 単行本



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