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カトリック関連書籍 [書籍]

今回は、ローマ関連で読んだ本を思い出してみました。
読書家ではなかったので限られてます。

「神はいない」と嘯いていた学生の頃に『魔女狩り』 を読む。
逃げ道のない裁判の解説だったので、キリスト社会は暗く残忍だという印象が焼きついた。
実際は旧約聖書の考えを実行しているので、批判をカトリックに限定しユダヤ教は擁護する言論というのはフェアでないという以前の問題だろう。紀元前イスラエルは聖絶、略奪、当然でしたからね。


魔女狩り (岩波新書)

魔女狩り (岩波新書)

  • 作者: 森島 恒雄
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1970/06/20
  • メディア: 新書



昨年に久々に読んだ異端本が『異端者たちの中世ヨーロッパ』。
これは、カタリ派やワルド派やマニ教、グノーシスといった思想的な違いも丁寧に解説されていた。
実際に異端と認定し殺害するまでには、時間と手続きがあり、
はじめは正しい「指導」からはじまる。
が、豪華絢爛な教会に対して使途的清貧が本来のキリスト者だとする立場からは受け入れられない。
当時は絶対的な存在だった教会権力を「サタン」と捉えた者たちの壮絶な足跡を追う。

が、異端とされた側が本来のキリスト教かと言えば、それも一概に言えない。
その異端史から、聖書を母語で読もうとする動きが現れる。ルターが最初ではない。
今はあまり記憶にないですが、一度じっくり読む価値はあると思います。


異端者たちの中世ヨーロッパ (NHKブックス No.1165)

異端者たちの中世ヨーロッパ (NHKブックス No.1165)

  • 作者: 小田内 隆
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2010/09/25
  • メディア: 単行本




とまぁ、中世暗黒時代は教会絶頂時代。
19世紀末から存続そのものが危機となり20世紀の盛り返し、
第2バチカン公会議を経て世界的な反共多宗教包囲戦略に成功する。
宗教的包括主義に立ちながらも柔軟な姿勢に転じた強かなな努力に頭が下がりましたね。
これも詳細は忘れましたが一度は読むべき教養書なのでしょう。


バチカン近現代史 (中公新書)

バチカン近現代史 (中公新書)

  • 作者: 松本 佐保
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2013/06/24
  • メディア: 新書



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