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第1章 1-18 the Word was God [ヨハネ伝]

ヨハネの福音書は他の3つの福音書と違った独自色が濃いようだ。

共観福音書はイエスの伝記であり、ヨハネはイエスの伝記と意義を宇宙的な視点で記しているらしい。
冒頭の18節までが、そのヨハネの視点であるが、難解だった。未だ血肉には程遠い。
序文18節、真であろうことは確信する。

1
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In the beginning was the Word, and the Word was with God, and the Word was God.
初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
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有名な冒頭だが、深遠である。
「言」はギリシャ語のロゴスで「ことば」「理性」を意味する。

ギリシャ哲学ストア派のロゴスは「世界理性」「世界法則」を意味する。
アレキサンドリア・フィロンの宗教哲学のロゴスは、神と人との中間的存在。

しかし、ヨハネの言うロゴスは、神であった。
イエスや他の使徒が使わなかったロゴスという語をあえてヨハネが使い、
ストア派やフィロンとは違う意味を与えているのは、旧約聖書をイエス・キリストが完成させたと捉えたということなのだろう。(黒崎幸吉)

また、「ロゴス」は神であるが、神の性質や活動の一部でもなく別個の存在でもある。

1節は、①「言」の永遠性 ②その独立の人格と神との関係 ③その神性 を明らかにしている。

その「ロゴス」の3つの性質を、脳に染み込ませて、2節に入る。

2
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He was with God in the beginning.
この言は、初めに神と共にあった。
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1節をまとめた2節の観念から、一気に創世期1章の要約を3節で展開させる。

3
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Through him all things were made; without him nothing was made that has been made.
万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。
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すべてが神であるロゴスから万物が成った。

4-5
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In him was life, and that life was the light of men.
The light shines in the darkness, but the darkness has not understood it.
言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。
光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。
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ロゴスは神であり、命が宿っており、それは光で、闇は光を理解できない。


12
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Yet to all who received him, to those who believed in his name, he gave the right to become children of God--
しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。
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自分のことを「神の子」と言わず「人の子」とイエスは言い続けたが、
彼の贖いによりイエスの名を信ずることにより誰でも「神の子」となる資格が与えられることになった。
そして、イエス・キリストを通すことで、神の子となり光の存在となるのだろう。


私は、この福音書の1~18節は何度も読むのでしょう。
恐らく、読むたびに何か違う発見がある18節なのだろうと思います。
今まで聖書を読み、それぞれに何かを感じていたのですが、
ここは特に思い入れのある箇所となるのでしょう。

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