SSブログ

第41章 1-24 監獄生活と神の御計画 [創世記]

毒味役が思い出したのは、2年後だった。

9 NIV-JLB
----
Then the chief cupbearer said to Pharaoh, “Today I am reminded of my shortcomings.
その時、王の毒味役が口をはさみました。「実は、うっかりしておりましたが、とうに申し上げておかなければならないことがありました。
----


王が夢の解き明かしを望んだ時だった。
決して、悪意ではなく忘れていただけだったが、
ヨセフにとっては監獄生活だった。

全ては神の御計画ではある。
地震や災害に神罰と捉えることもできるが、
言い方が投げ捨てるような口ぶりだったり、
所詮他人事のように口にしたり、
時には、半笑いの表情すら浮かべたりする。

他人の不幸に自己責任論で上から目線で商売する人間は最低である。
nice!(0)  コメント(0) 

第40章 どうしようもない展開 [創世記]

ヨセフは奴隷として売られ、今では監獄生活となった。
しかも無実でだった。

その中で信頼を得る努力をし、1人の男と約束をしたが、
彼は守らず、ヨセフを放置した。


23 NIV-JLB
----
The chief cupbearer, however, did not remember Joseph; he forgot him.
ところが、毒味役はあまりにうれしくて、ヨセフのことを思い出さず、王に口添えすることをすっかり忘れてしまいました。
----


自分の努力ではどうしようもない展開が起こることもある。
そこからの回復や切り抜けることがなかなかできないことを
自己責任論で語るのは、人間して屑の部類でしょう、
nice!(0)  コメント(0) 

第39章 有意義な監獄生活へ [創世記]

ヨセフはファラオに仕える役人に買い取られた。
彼はヨセフが神と共にいると知り、財産の管理を全て任せた。
順風かと思われたが、その役人の妻に求められることとなった。

何度も断っていると、キレてヨセフが求めたことにして、
夫に文句を言った。


19 NIV-JLB
----
When his master heard the story his wife told him, saying, “This is how your slave treated me,” he burned with anger.
主人がかんかんに怒ったのは、言うまでもありません。
----

そして、監獄に入れた。が、神と共にいるヨセフはそこの所長に仕事を任されることになった、


という章だった。


19節だが、以前、どこかで別の解釈を読んだことがあった。

これは、夫が妻の嘘を瞬時に見抜いたが、
「嘘つけ、お前が求めたのだろ」と言えば、問題が生じるので、
ヨセフを監獄送りにした。


いずれにせよ、
どのような仕打ちを受けようが、腐ったら終わりということでしょう。
nice!(1)  コメント(0) 

第38章 タマルの復讐と救い [創世記]

ユダはヨセフを奴隷として商人に売ることで、とりあえず命は救った。
後で買い取りすることはせず、放置した。

が、確か、エジプトで後に末弟の身代わりを引き受けた記憶がある。

ヤコブの長子の権からはユダは外されるが、元々ルベンの権なので、
外されてもヤコブの兄エサウのショック程のことはなかった。

そのユダは、激しく、ディナの復讐で聖絶せずに略奪までした愚かな面もあったので、
子に影響があったのでしょう。

長男と次男が、神に離れていたので若く死んだ。

嫁はカナン人だったのだろうが、当時のユダヤ社会では
子がなく夫が死去した場合は兄弟が跡継ぎを作る義務があったそうだ。

タマルは末弟が成人するまで待ったが、放置されたので、
ユダを騙すにいたった。


27 NIV-JLB
----
When the time came for her to give birth, there were twin boys in her womb.
月が満ちて、タマルはふたごの男の子を産みました。
----


ユダが悪く、タマルはユダの子を産み、後にダビデの祖となる。
後のルツもそうだが、神さまは異邦人も救いの計画に含めている。


タマルにしたら夫が二人死に、実家で待機を命じられ、
そのまま放置の踏んだり蹴ったりだったが、救われた。
少々荒業を使おうが構わないということでもあった。
nice!(0)  コメント(0) 

第37章 父の息子を奴隷として売る [創世記]


ヨセフが17の時、他の兄弟から嫌われた。

理由は兄たちの悪いことを父に報告したこと。
父から特別の服を与えられもする愛情を注がれていたこと。
年老いてからの子ということとラケルの子というのが大きいのでしょう。
しかも、夢の中で兄たちがヨセフに拝礼することを話すこと。

常識人でもヨセフに腹が立つでしょう。
が、この兄たちは荒かったのでヨセフを殺そうとなった。

が、ルベンは、穴に入れようと提案して、とりあえず殺すことを回避した。
ユダは商人に売ろうと提案して命を金に変えた。

誰も本気で助けようとはしなかった。


32 NIV-JLB
----
They took the ornate robe back to their father and said, “We found this. Examine it to see whether it is your son’s robe.”
そして何くわぬ顔でそれを父親のところへ持って行き、だれのものか調べてほしいと頼んだのです。「お父さん、これを野で見つけました。ヨセフの上着のようですが、違いますか。」
----

日本語訳では「ヨセフの上着」となっているが、英文では「あなたの息子の上着」
となっている。

自分の兄弟とせず罪悪感を感じない言い方になるのでしょう。
最低な息子たちだった。

それでも神の意思がルベンとユダに介入し、命が失われずに済んだのでしょう。
nice!(1)  コメント(0) 

第36章 登場する女性の名 [創世記]

系図が横になっており分かりにくいが、女性が赤字になっていることと、
注があるのでリンクを張る。



聖書資料館 栄光の門



25 NIV-JLB
----
The children of Anah:
Dishon and Oholibamah daughter of Anah.
アナの子は、ディション、オホリバマ。
----


系図の注に書いているように、娘の名は意味なく出ないそうだ。
1回目の通読では見過ごしていたが、読むたびに何か気づくのでしょう。
nice!(0)  コメント(0) 

第34章 過剰な報復 [創世記]

ディナの辱めに対して、相手が結婚と無制限の結納金を提案してきた。
が、シメオンとレビは、村の男たちを動けなくして殺すため、
割礼を受ければ同じ神の民となれお互いの民族の婚姻が可能となると
友好的態度を取った。

そして、動けなくして男は皆殺し、略奪をした。

この件に関して、どうすればいいのか明確な指示は書かれていない。

「50シケルと結婚で」という法規もあったようだが、
今回、相手が「言い値」でよいと誠実そうではある。

それも許せないなら相手個人を殺すことで最小限となる。
そう考えれば、シメオンとレビの行為はやり過ぎと言える。

が、レイプ魔の父が言ったのは、割礼の提案を村の人々に伝えた際、

23 NIV-JLB
----
Won’t their livestock, their property and all their other animals become ours? So let us agree to their terms, and they will settle among us.”

簡単なことじゃないか。ただそれだけで彼らのものは全部われわれのものになり、この土地も豊かになるのだ。どうだろう、みんな、あの人たちがここに住めるように、この提案に賛成してくれないか。」
----


と、ヤコブの群れを狙っている。動機が不純である、

シメオンとレビが、信仰上必要とされる「割礼」を利用したことを
神の冒涜とも考えられる。

が、その「割礼」をこの村の連中はヤコブたちの家畜など財産目的のために
利用したと言え、神への冒涜のレベルは、村の男たちの方である。

よって、シメオンとレビが、神を冒涜する腐った連中を殺したことは正しいと考えることもできる。
が、やり過ぎたので、シメオンとレビは長子の権から外された。
長男ルベンがヤコブのソバメとの性的関係で外され、
ヨセフとなる。

聖絶は金品など略奪してはならない。
その意味で、シメオンとレビが「やり過ぎ」だったのであり、
2人の罰が「その程度」で済んだとも考えられる。


むろん、この章を神さまが肯定されていると顕教としては
認められないでしょうね。

nice!(0)  コメント(0) 

第33章 信仰と礼儀 [創世記]

感激の再会だった。

4 NIV-JLB
----
But Esau ran to meet Jacob and embraced him; he threw his arms around his neck and kissed him. And they wept.
それを見たエサウは走り寄って出迎え、弟をきつく抱きしめると、愛情を込めて口づけをしました。感激のあまり、二人は涙にくれるばかりです。
----

が、贈り物の行列抜きで、いきなりヤコブが先頭だったらどうだろうか。

はじめは涙の再会でもスグに

「随分と、家畜を引き連れて帰ってきたが、お土産も無しか。
  父を騙して祝福を受けながら、ノコノコと顔を見せにきたわけか」

となるやもしれない。


神さまを信仰していれば、礼儀を無視しても全て神様が守ってくださる、
と考えるのは甘えすぎでしょう。

祝福を奪って逃げたなら、謝罪だろうし、
謝罪の直接の言葉を避けるなら、贈り物と「わが主」という
言葉で詫びる姿勢がいるでしょう。
nice!(1)  コメント(0) 

第32章 ヤコブのプレゼント作戦と神との格闘 [創世記]

この章は「ヤコブの兄への贈り物の準備」と「神との格闘」で構成されている。

兄が400人で待っているとのことだった。
憎まれて当然のことをして出ていったので、財産と家族が心配になった。

対策として2組に家畜をわけ、ヤギや羊や牛、ラクダ、ろばを種類別雄雌別で
召使に管理させるようだ。
雌ヤギと雌羊が200頭なので、これも分けるのかもしれません。

長い行列にして、それらを順番に兄に向かわせて、
兄と出会えば、ヤコブからの贈り物で、ヤコブは後ろにいると言わせる。

そうして長い時間かけて兄の気持ちを解すことにした。

が、その晩に神さまと格闘することになり、神に勝利する。

26 NIV-JLB
----
Then the man said, “Let me go, for it is daybreak.”
But Jacob replied, “I will not let you go unless you bless me.”
「もう行かせてくれ。じきに夜が明ける。」その人が頼みました。
しかしヤコブは、はあはあと息を切らせながら答えました。
「私を祝福してくださるまでは絶対に放しません。」
----

こうして「イスラエル」「神に勝つ者」という名を与えられ、
祝福された。


ヤコブが神さまに祈りながらも信じ切ってないので、
兄へのプレゼントを不信をベースに作戦をたてたことを
非難することもできるが、

イエス様が「蛇のように賢くあれ」と言われたように
最悪半分の財産と家族を守るための作戦は褒められることなのやもしれません。


「神に勝つ」ことは、必死に神様と格闘して神さまの祝福を勝ち取ったということなのでしょう。

もちろん、全知全能の神に人間が勝つことができない。
相撲の力士が巡業で子ども相手に負けてやっているが、
逆に「勝っては大人げなく」、必死でムキになり「祝福しろ」と要求してくるガキが可愛くて仕方ないでしょう。


ヤコブの財産と家族を守るための計算された作戦と、その上での神さまへの祈りを
神さまは全肯定なされているのやもしれません。

nice!(0)  コメント(0) 

第31章 22-55 ラケルが盗んだモノ [創世記]

ヤコブたちが去って三日後に気づいたラバンが追いかけてきた。
やがて追いつき、ヤコブを責めた。
そして盗んだ像を返せとも言った。

ラケルがラバンの信じる偶像を盗んできたが、ヤコブは知らなかったため、
盗んだ者の死を許した。

それでもラバンは自分の娘や孫のテントに入って調べた。
とうとうラケルのテントに来た。


34 NIV-JLB
----
Now Rachel had taken the household gods and put them inside her camel’s saddle and was sitting on them. Laban searched through everything in the tent but found nothing.

盗んだ張本人ラケルのテントです。彼女は像をらくだの鞍の下に押し込み、その上に座りました。これでは、いくらしらみつぶしに捜しても見つかるはずがありません。
----

結局、ラバンは見つけることができず、ヤコブの怒りを買い、
これまでのヤコブが受けた仕打ちを聞くこととなる。

そして、神様の前で契約をした。レアやラケルを酷い扱いをするな、
他の者と結婚するな、といったことだった。
ヤコブとすれば、無問題だった。

問題は、何故、ラケルがラバンから偶像を盗んだのかだった。

どうやら、当時メソポタミアではハンムラビ法典で、この偶像を所有している者が
相続を主張できるとされていたそうだ。
なので、ラバンは何もかも自分の物と主張していた。

それに対して、ラケルが、そんな妄念に囚われるのは愚かなことだと
盗むことによってラバンを偶像から解放することにもなる善行をしたと
捉えるようだ。

ラバンの妄念を盗んだ、ということなのでしょう。

nice!(1)  コメント(0)