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第31章 1-21  何度騙されようが [創世記]

ラバンは甥のヤコブを何度も騙し、ヤコブが神に祝福されていることを利用して
美味しい汁を吸おうと何度も騙した。


7 NIV-JLB
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yet your father has cheated me by changing my wages ten times. However, God has not allowed him to harm me.

ところが、お義父さんのほうでは、私のことなど少しも考えてくれなかった。報酬のことも、お義父さんは何度も何度も約束を破ったのだ。これまで害されることなく無事にやってこられたのは、ひとえに神様が助けてくださったおかげだと思っている。
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ラバンの子から見れば、元々は父の家畜だったところを
手ぶらで来た従兄弟が姉妹2人と結婚し繁栄を得ている、と映っている。

が、約束を破られた事実を覚えているヤコブとすれば、
娘2人を貰ったとはいえ、何度も騙され搾取される理由とはならない。

それでも、身に危害がなかったことで、神さまに助けて貰っているおかげとしている。

何度騙されようが、冷静に神様がお守りくださっている点に敏感である。
ここにヤコブの耐性と信仰心が見て取れる。
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第30章 ささやかな復讐 [創世記]

レアとラケルの出産競争が始まった。
レアが4人の子を続けて産み、ラケルは仕え女から男児の出産を望んだ。

結婚前は姉のレアがヤコブと先に結婚することを
父ラバンに説得され同意したのでしょう。
この段階では、深刻ではなかったが、レアに4人の息子ができて
自分にできないとなると、ヤコブの愛情が無くなる恐れをも抱いたので、
ラケルは死にたいとまで考えるようになる、。


が、ラケルにもヨセフが誕生する。

その後に、ヤコブも大家族となりラバンから独立し実家に戻りたくなった。
この段階ではどうやら11人の男子とディナという女の子の12人のようだ。


ラバンに報酬を聞かれ、模様のない高価な白い羊や黒いヤギはラバンの所有とし、
ぶちや縞のあるものや、黒い羊や白いヤギは低価のようでヤコブのものと提案し了承となった。

が、管理はヤコブが引き続き行い、ラバンの白い雌羊と交尾させるのは、
自分の模様のある雄羊となるように、発情操作を行ったようだ。
そして、相対的に自分の群れが繁殖するようにした。
騙され長年奴隷として利用された合法的復讐だった。


29 NIV-JLB
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Jacob said to him, “You know how I have worked for you and how your livestock has fared under my care.
「知ってのとおり、私は長年あなたのために忠実に働きました。それで、あなたの家畜がこんなに増えたのです。
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ラバンは甥の人生そのものを自分の所有物のように扱った。
ヤコブの復讐とはいえ、危害を加えたものでもなく、
ラバンの家畜をひ弱な群れにする程度だった。
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第29章  オレオレ詐欺の罪と罰 [創世記]

ヤコブが母リベカの兄ラバンの地まで来た。
逃げてきた身で安全に過ごしたかったので、泊っている間、
報酬無しで手伝った。


15
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Laban said to him, “Just because you are a relative of mine, should you work for me for nothing? Tell me what your wages should be.”

ラバンが言いました。「ヤコブ、甥だからといって、ただで働いてくれることはないんだよ。遠慮しなくていい。どんな報酬がほしいかね。」
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こう聞かれて、ラバン下の娘のラケルのために7年間働くと言った。
が、7年後に姉のレアの後にラケルと結婚することとなった。

ラバンが考えたことだったが、ラケルも協力者となったのでしょう。

ヤコブは兄エサウへの祝福を自分のものとするため、
母リベカの指示どおりに父イサクを騙した。
父イサクと兄エサウの哀しみを、ヤコブは受けることとなった。

単なる罰で懲らしめられるのではなく、
同じような哀しみを与えられ、兄エサウも苦労することになるが、
ヤコブも14年間の奴隷労働を与えられた。
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第28章 ヤコブ、神を試す [創世記]

ヤコブは父の命により、リベカの兄のラバンの娘と家庭を持てと言われた。
エサウが殺しかねないので、身の安全のため妻の実家に向かわせた。

その道中、日が暮れて、ある場所の石を枕に寝たら夢を見た。
神さまからの祝福だった。

起きて、ヤコブは誓った。

20-22 NIV-JLB
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Then Jacob made a vow, saying, “If God will be with me and will watch over me on this journey I am taking and will give me food to eat and clothes to wear 21 so that I return safely to my father’s household, then the Lord[f] will be my God 22 and[g] this stone that I have set up as a pillar will be God’s house, and of all that you give me I will give you a tenth.”

ヤコブは神に誓いました。「神様、もし主がこの旅で私を助け、守ってくださり、衣食にも不自由させず、 21 無事に父の家に帰してくださって、私の神様となってくださるなら、 22 この記念の柱を礼拝の場所とし、神様から頂いた物すべての十分の一を必ずおささげします。」
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神さまに条件つけているようにも見えるが、
無事でなかったら死なので、苦難があろうと生きて帰れれば、
神さまのご加護があったということで礼拝します、とのことなので、
神さまを試す罪ではなく、OKでしょう。
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第27章 オレオレ詐欺 [創世記]

イサクが年老い目が見えなくなり、長男エサウを呼び、
鹿肉を取ってきてくれたら祝福すると言った。

聞いていた妻のリベカが次男ヤコブに祝福を与えてもらうため、
ヤギの手料理で騙そうとヤコブに言った。

ヤコブはバレたら呪いの言葉を受けると心配した。
が、母には自信があった。

13 NIV-JLB
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His mother said to him, “My son, let the curse fall on me. Just do what I say; go and get them for me.”
「もしそんなことになったら、私が代わりにのろいを受けます。今は言うとおりにしなさい。さあ、何をぐずぐずしてるの。早く子やぎを引いておいで。」
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リベカ恐るべしだった。
万一、失敗したとき、夫イサクに「私がさせた」と告白し、
全責任を負うと言った。

元祖、オレオレ詐欺は、成功した。
が、ヤコブはその後かなり苦労することとなった。
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第26章 互いに誓う [創世記]

イサクの力が大きくなったので「出てってください」と言われ、
出ていったが、言った本人のアビメレクがきて契約を交わすことになった。


31 NIV-JLB
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arly the next morning the men swore an oath to each other. Then Isaac sent them on their way, and they went away peacefully.

翌朝起きるとすぐ、彼らは不可侵条約を結び、厳粛な誓いを交わしました。こうして一行は、イサクに見送られて国へ帰りました。
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当時に不可侵条約という単語は無かったのだろうが、
「互いに誓う」ということで前後の文脈で、「不可侵」と当然に理解したのでしょう。

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第25章 イシュマエルの子孫 [創世記]

アブラハムとサラの子にイサクが与えられる前、
サラの奴隷ハガルとの子にイシュマエルが与えられた。

追い出されたが、神さまはイシュマエルの子孫が大きくなることを約束された。

が、この章で、必ずしも上手くいかないことが明らかとなった。


18 NIV-JLB
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His descendants settled in the area from Havilah to Shur, near the eastern border of Egypt, as you go toward Ashur. And they lived in hostility toward[b] all the tribes related to them.

イシュマエルの子孫たちは、東はハビラから、西はエジプトとの国境を北東のアッシリヤ方面に少し行ったシュルに至る地域に住み、兄弟同士で戦争に明け暮れていました。
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大事なポイントなのでしょう。
「in hostility」にあたる部分を訳していない聖書では、
平和的に繁栄するかの印象が残るが、
戦争に明け暮れていたのでしょう。

だからアブラハムの子孫を大きくさせるという神様の約束は、
イシュマエルの系列や3人目の妻ケトラの子の系列も含めているのでしょうが、
本筋はアブラハムーイサクーヤコブの筋でメシアを登場させる御計画だったのでしょう。
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第24章 10-67 召使も主人のために祈る [創世記]

アブラハムの召使が主人のために祈った。

12 NIV-JLB
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Then he prayed, “Lord, God of my master Abraham, make me successful today, and show kindness to my master Abraham.

彼は祈りました。「私の主人アブラハムの神様、どうぞご主人様に恵みをお与えください。また、私がこの旅の目的を果たせますよう、お助けください。
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そして、リベカを見つけて連れて帰った。

アブラハムはイサクが直接行くことを避けたかったが、
避けた上で目的を実現した。

これも召使も主に祈ることで導かれるということだった。
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第24章 1-9 イサクには行かせない [創世記]

アブラハムはイサクの妻を故郷から探すことにした。
それを年長の召使に行かせて、連れて帰るよう任せた。

が、息子を連れていくことは頑なに避けた。

8 NIV-JLB
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If the woman is unwilling to come back with you, then you will be released from this oath of mine. Only do not take my son back there.”
だが、どうしてもうまくいかない場合は……しかたがない、その時は一人で帰って来なさい。ただ、どんなことがあっても、息子をあそこへ連れて行くことだけはならない。」
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神さまとアブラハム契約でカナンの地で繁栄を約束された以上、
スムースに見つかるはずという理由でしょう。

危険な旅路であること、帰ってこない可能性、もあるが、
神様の御計画なら罪の無いイサクにそこまでさせるのは
意地悪すぎるという霊感なのやもしれません。

召使に行かせれば、スグに見つかるはずだ、ということだと思いますね。
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第23章 墓地代金のボッタ [創世記]

サラが死に、アブラハムは墓地を探していた。

所有者エフロンはまず、無料で差し上げます、と言った。
が、アブラハムは、代価を払います、と言った。

すると、エフロンは、銀400シケルを要求してきた。


14-15 NIV-JLB
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Ephron answered Abraham, “Listen to me, my lord; the land is worth four hundred shekels[e] of silver, but what is that between you and me? Bury your dead.”

「そこまでおっしゃるなら……。ざっと銀貨四百枚ほどの値打ちはあると思います。そのくらいの金額なら、私たちの間では問題はないでしょう。それでよろしければ、どうぞ奥様を葬ってください。」
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どうやらボッタくりのようだ。
村1つが100~1000シケルだそうなので、高かった。


が、アブラハムにとっては問題なかった。
第20章でアビメレクからサラを王宮に入れた詫びとして1000シケル貰っていた。

金額は分からないが、メルキデゼクに得た財産の10分の1を納めている。

値段があって無いような中で、一般的には不当な高価であろうが、
アブラハムからは無問題で墓の代金として高価であろうが罪にならないようだ。
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