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第4章 1-49 神の性格 [申命記]

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For Yahweh your God is a devouring fire, a jealous God.
あなたの神、主は焼きつくす火、ねたむ神である。
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for Yahweh your God is a merciful God; he will not fail you, neither destroy you, nor forget the covenant of your fathers which he swore to them.
あなたの神、主はいつくしみの深い神であるから、あなたを捨てず、あなたを滅ぼさず、またあなたの先祖に誓った契約を忘れられないであろう。
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この性格から、男性ではなく情の深い女性をイメージしてしまいましたが、
ヤーヴェに性別はなかったはずですよね。

第3章 1-29 聖絶 聖なる皆殺し [申命記]

イスラエルはカナンに入る前に、
バシャンのオグ王国と、ヘシュボンのシホン王国を「聖絶」した。

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We utterly destroyed them, as we did to Sihon king of Heshbon, utterly destroying every inhabited city, with the women and the little ones.
われわれはヘシボンの王シホンにしたように、これらを全く滅ぼし、そのすべての町の男、女および子供をことごとく滅ぼした。
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6 日本聖書刊行会
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私たちはヘシュボンの王シホンにしたように、これらを聖絶した。そのすべての町々──男、女および子ども──を聖絶した。
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ヘブライ語の動詞でハーラムと読む動詞があり「聖絶」という意味があるが、
英語では単にutterly destroyとなっている。


現在では考えられないが、当時は神が命じた。

通常の戦闘では戦利品が認められるが、
「聖絶」の戦いとなると、全てを神の物とするため、
金銀の財宝であれ私物化すると罪となる。当然、死罪だろう。


現代の価値観では当然ダメだが、財宝も含めて処分するというのが「聖」とされる時代を経たからこそ、現代人は少なくとも聖俗を考えることはできるのでしょう。

第2章 1-37 主の力が敵の王にはたらく [申命記]

出エジプト以降、カナン攻略までに、別の種族がいた。
誰彼かまわず敵としてはいけなかった。


ロトの子孫 → モアブ アル アンモン
エサウの子孫 → セイル山

は、攻めてはならない。
食料や水を買う。

ヤーヴェはアモリ人を攻めるよう命じた。

↓のヘシボンの王シホンはアモリ人。


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But Sihon king of Heshbon would not let us pass by him; for Yahweh your God hardened his spirit, and made his heart obstinate, that he might deliver him into your hand, as at this day.
しかし、ヘシボンの王シホンは、われわれを通らせるのを好まなかった。あなたの神、主が彼をあなたの手に渡すため、その気を強くし、その心をかたくなにされたからである。今日見るとおりである。
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シホン王の心をかたくなにしたのをヤーヴェだとしている。
悪魔にとりつかれた愚か者という考え方ではない。

あくまで主の力と捉える。エジプト王もそうでした。
何気ないことかもしれないが、重大な違いでしょうね。


第1章 1-46 モーセの本音 [申命記]

申命記はモーセ5書の最後で、「まとめ」の役割と
契約の再確認と次のヨシュア記からの序章の役割もかねているそうだ。

第1章はモーセがカナンを前にして、皆に語った言葉。
出エジプトからのおさらいとなる。


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How can I myself alone bear your encumbrance, and your burden, and your strife? わたしひとりで、どうして、あなたがたを負い、あなたがたの重荷と、あなたがたの争いを処理することができようか。
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モーセははじめから好んで大預言者になりたかったわけではなかった。
ヤーヴェから命じられ仕方なかったのだろう。

岩を杖で叩いて水を出した時は、傲慢にも自分が神のごとく振舞い、
神の怒りを買ったが、基本的には謙虚だった。
しかし、モーセも数回の過ちによりカナンの地を前に死ぬこととなる。

モーセであれイエスであれ酷な人生だ。