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第9章 1-44 血統での職業 [歴代誌上]

この章では職務別での系図も記されている。
その中で、門を守る者の系図があった。

血統主義を全肯定する訳ではないが、
そこの責任者が血統というのは「裏切りにくい」ことを意味する。

が、実務能力は問われないのでしょうかね。
まぁ、親は複数の子から最も優れた子を選ぶのかもしれません。


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All these who were chosen to be porters in the thresholds were two hundred and twelve. These were reckoned by genealogy in their villages, whom David and Samuel the seer ordained in their office of trust.
これらは皆選ばれて門を守る者で、合わせて二百十二人あった。彼らはその村々で系図によって数えられた者で、ダビデと先見者サムエルが彼らを職に任じたのである。
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第8章 1-40 ベニヤミンの系図 [歴代誌上]

ベニヤミンはヤコブの12人の息子の末っ子だった。
最愛の妻ラケルの2番目の子だった。

ヨセフがエジプトで宰相をしている時に、
実の弟を見たかったので無理に呼び寄せたことがあった。

そして、ヨセフがベニヤミンをエジプトに置こうとした際に、
ユダが父ヤコブと「必ず無事に帰す」という約束をしたので、
ユダが身代わりになると言った。

そこからユダとベニヤミンの縁は深くなったようだ。

そのベニヤミンから、サウルやヨナタン、パウロが輩出される。

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Ner became the father of Kish; and Kish became the father of Saul; and Saul became the father of Jonathan, and Malchishua, and Abinadab, and Eshbaal.
ネルはキシを生み、キシはサウルを生み、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生んだ。
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第7章 1-40 失われた部族の系図 [歴代誌上]

5~7章で各部族の系図が記された。
が、ゼブルンとダンが抜け落ちている。

南ユダが滅び、捕囚から帰還した後に、記されたはずで、
ならば、それまでに失われた10部族の系図などあるほうがおかしいこととなる。


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Nun his son, Joshua his son.
その子はヌン、その子はヨシュア。
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ヨシュアは軍事指揮官としてカナンの征圧に功があった。
しかし、後継者の育成はしていなかったらしい。

モーセがヨシュアを育てたが、ヨシュアはその点でモーセから学んでなかったようだ。

第6章 1-81 レビの家系、ダビデの音楽 [歴代誌上]

レビの家系は、第6章で81節もあり、歴代誌でも最も注目される章のようだ。
祭司という特別職と、それを支える専門職の家系が記される。

また、ダビデ時代に音楽が取り入れられるが、
当然に第1級の歌唱力を要求されたのでしょう。
それを取りまとめる家系も記される。

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These are they whom David set over the service of song in the house of Yahweh, after that the ark had rest.
契約の箱を安置したのち、ダビデが主の宮で歌をうたう事をつかさどらせた人々は次のとおりである。
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今日、キリスト教会の礼拝にて賛美歌が歌われるのも、ダビデが導入したからであり、
特筆に値するでしょう。

第5章 1-26 神が3部族を滅ぼした [歴代誌上]

この章ではヤコブの長男ルベンの長子の権が、
ヨセフに移譲したことが記されている。

また、ヨルダン川の東に住むこととなった3部族の末路が書かれている。


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The God of Israel stirred up the spirit of Pul king of Assyria, and the spirit of Tilgath Pilneser king of Assyria, and he carried them away, even the Reubenites, and the Gadites, and the half-tribe of Manasseh, and brought them to Halah, and Habor, and Hara, and to the river of Gozan, to this day.
イスラエルの神は、アッスリヤの王プルの心を奮い起し、またアッスリヤの王テルガテ・ピルネセルの心を奮い起されたので、彼はついにルベンびとと、ガドびとと、マナセの半部族を捕えて行き、ハウラとハボルとハラとゴザン川のほとりに移して今日に至っている。
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これも神の指示でなされたことと理解しなければならない。

第4章 1-43 ヤベツの遠慮のない祈り [歴代誌上]

ユダの子孫にヤベツがいた。
彼は、遠慮なしに祈った。

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Jabez called on the God {The Hebrew word rendered "God" is "Elohim."} of Israel, saying, "Oh that you would bless me indeed, and enlarge my border, and that your hand might be with me, and that you would keep me from evil, that it not be to my sorrow!" God granted him that which he requested.
ヤベヅはイスラエルの神に呼ばわって言った、「どうか、あなたが豊かにわたしを恵み、わたしの国境を広げ、あなたの手がわたしとともにあって、わたしを災から免れさせ、苦しみをうけさせられないように」。神は彼の求めるところをゆるされた。
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歴代誌で初めてなので王ではないのでしょうが、国境を広げる祈りも神にゆるされた。
地方の地主なのかもしれない。
ヤベツは神を信頼し遠慮せずに求めた。
しかし、神には謙虚なので許されたのでしょう。

第3章 1-24 ダビデの系図 大きな勘違い [歴代誌上]

ダビデの有名な息子はソロモンだが、ナタンという子もいる。

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and these were born to him in Jerusalem: Shimea, and Shobab, and Nathan, and Solomon, four, of Bathshua the daughter of Ammiel;
エルサレムで生れたものは次のとおりである。すなわちシメア、ショバブ、ナタン、ソロモン。この四人はアンミエルの娘バテシュアから生れた。
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マタイの福音書1の系図ではソロモンが採用されている。
イエスの父ヨセフの系図。


が、ルカの福音書3章23節 の系図では、ナタンだった。
新約を読んだ時は、単にマタイ伝と同じ系図を逆にしたものと思い込んでいた。
が、これはマリアの系図だった。

勘違いも甚だしい。
やはり何度も読むことと注解や読書、説教によって改められるのでしょう。

第2章 1-55 ユダの家系の「アカン」人物 [歴代誌上]

この章の系図は、ユダの本流と支流が記されている。

その中で、奉納物についての罪を犯した者が1名だけ記されている。

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The sons of Carmi: Achar, the troubler of Israel, who committed a trespass in the devoted thing.
カルミの子はアカル。アカルは奉納物について罪を犯し、イスラエルを悩ました者である。
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以前に「アカン」という者が聖絶すべき貴金属を私有にした記憶がある。
かすかに駄洒落の「アカン」を言った記憶が残っている。
初代のサウル王もそうだった。

同一人物かは分からないが、神の所有物を私有にすることは大罪だと心に刻まねばならない。

「もったいない」という感覚をここに持ち込んではならない。

第1章 1-54 系図の網羅 アダム~ [歴代誌上]

アダムからの系図の章となる。系図だけで9章だそうだ。


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Abraham became the father of Isaac. The sons of Isaac: Esau, and Israel.
アブラハムはイサクを生んだ。イサクの子らはエサウとイスラエル。
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歴代志ではヤコブがイスラエルとなっている。


その他の特徴としては、系図の網羅で、

・アブラハムのそばめのケトラの子孫
・アブラハムの孫のエサウの子孫

にしろ、ここにしか登場しないだろう系図も記されているということで、
編纂者の系図へのこだわりが現れている。

「歴代志」と「歴代誌」両方あるようだが、
このブログではこだわらない。漢字変換の都合を優先する。
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