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第14章 1-33 久々の父子の対面、感極まる? [サムエル記下]

ダビデのアブサロムに対する気持ちを翻訳するにあたり、


新改訳14-1
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ツェルヤの子ヨアブは、王がアブシャロムに敵意をいだいているのに気づいた。
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と、口語訳や共同訳と間逆で理解している。


義はアブサロムにあるのは理解しているので、
已む無く追放したのだろうと理解していた。


その気持ちを汲んで部下のヨアブは一計を案じたのかもしれない。

そして追放が解除されるが謁見は禁止。数年して対面する。

33
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So Joab came to the king, and told him; and when he had called for Absalom, he came to the king, and bowed himself on his face to the ground before the king: and the king kissed Absalom.
こでヨアブは王のもとへ行って告げたので、王はアブサロムを召しよせた。彼は王のもとにきて、王の前に地にひれ伏して拝した。王はアブサロムに口づけした。
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私は、これは涙の対面かと受け取ったのですが、どうも形式だけらしい。
親子の感情だけでなく王位継承もからんだ政治的な意味もあるからのようである。

第13章 1-39 ダビデの子の兄弟殺し [サムエル記下]

ダビデの子アムノンは異母妹タマルに手をだした。
そしてタマルの実の兄アブサロムはアムノンを殺した。

ダビデにしたらどちらも実の子だった。


39
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King David longed to go forth to Absalom: for he was comforted concerning Amnon, since he was dead.
王は心に、アブサロムに会うことを、せつに望んだ。アムノンは死んでしまい、ダビデが彼のことはあきらめていたからである。
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アムノンは殺される理由があり、アブサロムが殺した。
親としてのダビデはむしろアブサロムが誇らしかっただろう。


第12章 1-31 断食での願掛け後に食事を取る。 [サムエル記下]

ダビデは不倫の子を亡くした。
妊娠後に妻にしたとはいえ、夫を故意に戦死させる非道なものだった。

主は怒り、子の命が無いと告げたので、ダビデは祈った。
しかし、亡くなる。

22
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He said, "While the child was yet alive, I fasted and wept; for I said, 'Who knows whether Yahweh will not be gracious to me, that the child may live?'
ダビデは言った、「子の生きている間に、わたしが断食して泣いたのは、『主がわたしをあわれんで、この子を生かしてくださるかも知れない』と思ったからです。
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これは願掛けの普通の感覚でしょう。
家来が疑問に思って聞いたダビデの返事ですが、
このことに関して特に聖書は善悪を書いていない。

ここを聖書に記すこと自体に何か意味があるのかもしれないが、
考えを保留にしときます。

第11章 1-27  ダビデの黒歴史 [サムエル記下]

この章で、ダビデは部下の妻を妊娠させたことを知り、
その夫を戦場から家に帰らせて誰の子か分からない様にしようとした。

しかし、彼は忠実な部下で、戦場で皆が戦っている時に、
プライベートな時間を持つことを拒否した。

そういう律儀な部下を、ダビデはイラッときたのだろう。
あくまで自分のエゴだったが、彼を最前線に送り合法的に殺した。

そして、その妻を娶った。

27
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When the mourning was past, David sent and took her home to his house, and she became his wife, and bore him a son. But the thing that David had done displeased Yahweh.
その喪が過ぎた時、ダビデは人をつかわして彼女を自分の家に召し入れた。彼女は彼の妻となって男の子を産んだ。しかしダビデがしたこの事は主を怒らせた。
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ダビデの黒歴史だが、聖書は残した。

それでも、次の章で神はダビデを赦すようだ。

第10章 1-19 無駄に疑うのは自殺行為 [サムエル記下]

アンモンの王位継承があって、ダビデは僕に挨拶にいかせた。

ところが、スパイ扱いされた。

4
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So Hanun took David's servants, and shaved off the one half of their beards, and cut off their garments in the middle, even to their buttocks, and sent them away.
そこでハヌンはダビデのしもべたちを捕え、おのおの、ひげの半ばをそり落し、その着物を中ほどから断ち切り腰の所までにして、彼らを帰らせた。
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で、恥をかかせて帰らせた。

こんなことすれば、無駄に敵対意識が増幅される。
戦争になって勝てる確信があれば別だが、これは愚かでしょう。


第9章 1-13 バレない約束でも守る [サムエル記下]

ダビデは、ヨナタンの息子と会った。
かつての王の一族は滅ぼすのが当然の世の中で、
ヨナタンとの約束があったので、守ろうとした。

が、息子は知らないので言った。

8
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He bowed down, and said, "What is your servant, that you should look on such a dead dog as I am?"
彼は拝して言った、「あなたは、しもべを何とおぼしめして、死んだ犬のようなわたしを顧みられるのですか」。
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ここまで自分を卑下しているのに苦笑する。
聖書の卑下は徹底しているので表現が面白い。


ダビデは当然、約束を守る。神に誓った契約だったので破る理由は無い。

が、ソロモンが次の王なので、その後がどうも気になりますね。

第8章 1-18 軍事合理性と神への信頼 [サムエル記下]

ダビデはイスラエル王となり、周辺部族を平定していった。

戦利品のはずの馬の足の筋を切った。

4
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David took from him one thousand seven hundred horsemen, and twenty thousand footmen: and David hamstrung all the chariot horses, but reserved of them for one hundred chariots.
そしてダビデは彼から騎兵千七百人、歩兵二万人を取った。ダビデはまた一百の戦車の馬を残して、そのほかの戦車の馬はみなその足の筋を切った。
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騎兵の方が強いはずである。
うっすらとした記憶では、確かイスラエルは歩兵で戦うように命令されていた。
軍事合理性という観点より、神への信頼の方が優先される。
神が「馬を使え」と命令されるのであれば、使わなければならないのだろう。

第7章 1-29 ダビデ家の繁栄が約束される [サムエル記下]

ダビデはイスラエルの王となった。
領域内では誰もダビデに逆らえる者はいない。

しかし、彼は神に対して謙虚だった。


22
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Therefore you are great, Yahweh God. For there is none like you, neither is there any God besides you, according to all that we have heard with our ears.
主なる神よ、あなたは偉大です。それは、われわれがすべて耳に聞いたところによれば、あなたのような者はなく、またあなたのほかに神はないからです。
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そして、神はダビデの家を栄えさせた。
その後、神はイスラエルを滅ぼしたが、イエスをダビデの系図から出現させている。


これが信仰なのだろう。

第6章 1-23 ダビデ、ダンスで軽蔑される。 [サムエル記下]

ダビデは契約の箱をエルサレムに運ぼうとした。
途中、牛のつまずきによって、ウザが契約の箱に触れてしまった。

主はウザを撃った。
ここでは「無過失責任」だった。

さすがにダビデはびびり、一旦はあきらめた。
しかし、その箱を管理する家が祝福されたので、再度、運ぶことにした。

そして、喜び、

14
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David danced before Yahweh with all his might; and David was clothed in a linen ephod.
そしてダビデは力をきわめて、主の箱の前で踊った。その時ダビデは亜麻布のエポデをつけていた。
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ここで、ダビデは主の前で楽器で演奏し踊ることを世界で初めてしたようだ。

ここが、賛美歌の原点だと知ると、感慨深いものがある。


ちなみに、私が好きなのは、

「父 御子 御霊の」「静けき祈りの」

です。

第5章 1-25 ダビデ、王となり主が共におられる [サムエル記下]

ダビデは全イスラエルの王となった。
30歳、治世40年がはじまった。


10
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David grew greater and greater; for Yahweh, the God of Armies, was with him.
こうしてダビデはますます大いなる者となり、かつ万軍の神、主が彼と共におられた。
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元々、王制はヤーヴェの意思に反していた。
民の「どうしても」という要求で仕方なく認めたものだった。

しかし、王制が採用されると、その王たるにふさわしい者には主は共におられる。

ただしサウルのように途中で離れる場合もある。
モーセもカナン征圧前に死んだ。

こうして見てくると、主を求める道には邪魔が入りやすく、
よほど気をつけないといけないことが分かる。

イエスは言った。
「蛇のように賢く、鳩のように素直に」

大変だが、虚無に落ちてはならない。
虚無と絶望は違うだろう。
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