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小原克博「絶対平和主義(1)──その歴史的展開」(講義「宗教と平和」第5回、同志社大学) [講義-神学等]

(2013日)日露戦争にまで非戦の立場に置いた内村だが、
彼も自分の主張でどうかなるとはハナから思っていないでしょう。
が、その行動を後に残さねばならないと思ったのでしょう。
ガンジーやキング牧師は仲間の死にも貫く。
絶対平和主義という重石が無ければ、状況依存の無原則な判断が占めることになるのでしょうね。



程度問題 平和

絶対平和主義 宗教的信念
 トルストイ 日本に多大に影響 読んだ

平和優先主義 
  思想的ルーツ複数 
      自由主義 功利主義
  ラッセル(ナチスとの戦いを正当化)
        正戦論とのボーダーx

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キリスト教

 迫害時代 職業軍人を否定 皇帝崇拝に近づくので
 ミラノ勅令まで

 イエス 山上の垂訓 敵のために祈れ 善悪を超える
  浄土系 親鸞 法然

 
平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。
      既存秩序にとって剣

 
 ミラノ勅令 正戦論主流 アウグスティヌス
   絶対平和主義 ワルド派、カタリ派、メノナイト、クェーカー
    ↓
  影響 ガンジー キング 内村
     安部磯雄 キリスト教社会主義 同志社→早稲田野球部
     柏木義円

     逆 徳富蘇峰


     信仰の要請 J. H. ヨーダー、S. ハワーワス

 
  正戦論 ラインホールド・ニーバー が批判 弟平和主義不介入
   背景 満州事変
3抵抗しなくても専制政治は自ら滅ぶと考えることは歴史的事実に反する。


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イスラムの場合

• 最初から戦っている が好戦的と評価x
  防衛戦争

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仏教の場合
  • 釈迦の言葉
  殺してはならぬ。殺さしめてはならぬ。

   不殺生 肉食x 食文化

 が、戦争とn無縁 僧兵 
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同志社大学「建学の精神とキリスト教」第7~8回(小原克博) [講義-神学等]

(2008日)会衆派のアメリカでの展開と新島により、関西に拠点が設けられる。
人のそれぞれの動きが今日を作っていると再確認すると、感慨深い。



----memo

「与える教育」
新島の葬儀の際ののぼり(勝海舟による揮毫) 「彼
等は世から取らんとす、我等は世に与へんと欲す」。

聖書(使徒言行録20:35)
受けるよりは与える方が幸いである。(イエスの言葉)

新島
人の偉大さは、学識だけでなく私心のなさ
(disinterestedness in self)に現れる。


全学生に「さん」

てきとう不羈:てきとうふき
信念と独立心とに富み、才気があって常軌では律しがたい

 小魚も生長セしめ、大魚も自在ニ発育セしめ、

1890 法学部構想 

私立大学であることの意味

-----第8回----

1534国教会

会衆派 オランダへ

1620 米 ボストン中心 後 改革派クエーカー

ペンシルバニア クエーカー 1682フィラデルフィア
ニューイングランド マサチューセッツ 会衆派

会衆派大学
1636年、ハーヴァード大学(ケンブリッジ)
1710年、イェール大学(ニューヘブン)
1778年、フィリップス・アカデミー

など

会衆派牧師ノースロップ(1895年来日)
「聖書の第一の目的は全く良心を鍛錬することにあると信じる。」


海老名弾正「良心の宗教」

良心 道徳的次元+超越者の視点

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新島 教義論争は関心x 教会政治

教会合同運動(1886年に始まった、長老派系一致教会と
組合教会を合同させようと する運動)


「自由」は「良心」だけに束縛されたもの


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同志社大学「建学の精神とキリスト教」第1~6回(小原克博) [講義-神学等]

(2008日)2008年度のインターネット授業の映像。
一気に14本見る意気込みだったが、今日はこの辺で。

昨日に「良心学」の方で襄の方は1時間概要を学んでましたが、
さらに深くなると面白いですね。
大河『八重の桜』が2013年で、私は夏から秋にかけて改宗を考えてましたが、
熊本バンドはイケ好かん鼻の高い連中だと、それで終わってました。
が、1876年で熊本から京都に来て、2代目3代目社長になるは、
初期を作った人たちの熱さが伝わってきました。
1875年の8名の学生を神戸の英語塾から連れてきたデイヴィス。
その他の宣教師も当時は「いい話だね」と見ていたドラマのかすかな記憶が
私の中で正しく情熱に変換されされました。

当時は、八重や覚馬に感情移入してたものの、
正しく学ばないとドラマの良さ深さも分からないものだと苦笑しました。




----memo

1導入
2建学の精神(1):新島襄の略歴(1)のメモ
3建学の精神(2):新島襄の略歴(2)↑
4建学の精神(3):同志社の開校 のメモ
5建学の精神(4):熊本バンド  のメモ
6建学の精神(5):アメリカンボード のメモ
 
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小原克博「正義・平和・暴力の概念的整理」(講義「宗教と平和」第4回、同志社大学) [講義-神学等]

(2013日)キケロが言った、不正を見過ごす不作為に関しては、
日本人は極めて良心に欠けているという印象がある。
戦後の高度成長期の公害にしても、当初は企業側論理が支配的で、
その構造的暴力に取り組んだのが、いわゆるリベラルだったのは、忘れてはならないでしょう。


----memo
概念は大事

正義

• キケロ(前106~前43)『義務論』

不正への傍観者 いじめ

 
キリスト教の場合

迫害期 絶対平和主義 兵役拒否
       捕まれば、ほぼ死を意味する が、抵抗せず

ミラノ勅令313
     平和主義からの離脱 正戦論へ移行(必要悪)
      ローマ帝国そのものが外敵の脅威
   アウグスティヌス 正戦論 市民的義務
          絶対平和主義は傍流

十字軍11-13c 聖戦論 必要悪から積極的に肯定 神のご意思
       抑制無
     イスラムとの大きな亀裂
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暴力および平和の定義

• J. ガルトゥングによる「暴力」の定義
潜在的実現可能性が下回った場合
     構造的暴力


直接的暴力-----消極的暴力
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構造的暴力-----積極的平和


軍事的殲滅は消極的平和
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小原克博「政治と宗教の関係──世俗主義と原理主義の衝突」(講義「宗教と平和」第3回、同志社大学) [講義-神学等]

(2013日)帝国憲法制定過程では、伊藤博文や井上毅の立憲派が、
元田永孚らの政教一致派を制しているが、
翌年の教育勅語により、政教一致国家が完成する。
坂の上の時期でした。


----memo

• 神権政治(theocracy) ギリシャ語

砂漠が一神教x 多神教ベース
   環境の風土論x

 神々は部族神 ユニット 

 外交 異文化交流 神々の翻訳
   紛争停止など双方の同意する神の前で誓う

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一神教の誕生 偶像崇拝の禁止 政治と宗教の分離
 

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1648 •
ウェストファリア体制がもたらしたもの
 宗教は公的な領域から私的な領域へと移行(世俗化)150-200

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現代

原理主義
ガンディーの非暴力抵抗運動
ルターの宗教改革も 


ファンダメンタリスト(原理主義者)という言葉は、自称
が、イラン革命以降、蔑称
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小原克博「20-21世紀における戦争の変遷──ヒロシマ、アウシュビッツの傷跡」(講義「宗教と平和」第2回、同志社大学) [講義-神学等]

(2013日)ドイツと日本では、戦後に平和を求めるベクトルが反対となった。
正戦、聖戦、反戦、非戦、、、、から 停戦、終戦、開戦、、、、
正確に整理したいですね。


----memo

資料

エリ・ヴィーゼル

宗教の両義性
憎しみ から 憎しみなく殺人できる仕組み
カインとアベル

小原好隆

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不条理な死

アウシュビッツ 連合国早期に認知 不介入
早期に助けるべき 正戦が求められる 人道的介入 必要悪

原爆投下
  反戦 平和主義

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ポスト冷戦時代の紛争

 緒方貞子 パキスタン エジプト キリスト教弾圧
   プラグマティック ディプロマティック 価値観の調整

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「9.11」以降の「テロに対する戦い」
→テロ拡散
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小原克博「なぜ人は戦うのか」(講義「宗教と平和」第1回、同志社大学) [講義-神学等]

(2013日)2013年度秋の講義。
内容が一部被るでしょうが、角度を少し変えての再確認に最適でしょう。

「なぜ人は戦うのか」、2回の聖戦論に特に関心が高く、受講することにいたしました。
楽しみです。


----memo

積極的平和主義?

集団的自衛権

比較宗教学的視点から


ベルリンの壁崩壊 Kohara留学
 鉄のカーテン     壁壊す

冷戦崩壊 → 紛争深刻

表面 宗教紛争 が、実際は土地が原因 西洋植民地主義

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他を貶めることでアイデンティティーを形成するのはx


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なぜ人は戦うのか

カインとアベルから
  聖書は 兄弟殺しを最初の殺人に

  仲間殺しは動物にあるか? 動物学で真面目
   高等類人猿 ゴリラ オランウータンはある

  戦争は集団と集団 目的 戦略 


• ホッブズ的人間観 性悪説
• 無秩序(戦争)から秩序へ(『リヴァイアサン』1651年)
• ルソー的人間観 性善説
• 秩序から無秩序(戦争)へ(『人間不平等起源論』1755年)
   

戦争の原因 経済的要因 
      思想的要因 権力欲 土地

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人間の道徳性と社会・国家の非道徳性

ラインホールド・ニーバー『道徳的人間と非道徳的社会』
個人の非自己中心主義→国家の利己主義に転化

善意の総和 積分した結果 巨大な悪のメカニズムをつくることもある
 戦時下日本 ドイツも 
 パラドクス 
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小原克博「まとめ」(講義「現代神学」第14回、同志社大学) [講義-神学等]

(2016日)伝統的神学及び、それでは栄養とならなかった
現実から生み出された諸神学を俯瞰的に学んだ。
エリ・ヴィーゼルの言う「無関心」だった私を自覚させられた。
「良心」が相互理解のキーとなることを認識しました。
面白かったですね。


----memo

啓蒙主義から理性重視
 が、身体性 共感する力 

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リアリティの認識

簡単に自己責任論を言わない

インスタントな「答え」への依存
 google0.2 待てなくなっている
   多様性でなく画一性

 対象化 簡単には答えがでない問いを持つ
        宗教など

多文化社会の中での閉鎖的人間関係

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リアルとバーチャルの平衡を見出す知恵としての「不在者の倫理」

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神の国のリアリティ

イエスは熱心等もクムラン教団も拒否 
弟子たちは想定外の十字架で一旦バラバラ
期待したメシア像とは違った

再度理解する

• リアルとバーチャルの間の往還運動の中で、
新しいリアリティを紡ぎ出していく。

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各々の神学にコンテキスト
 
・無関心と既得権益

無関心 エリ・ヴィーゼル ホロコーストから逃れる
 
 マザーテレサ


良心 中国

新島襄「良心の全身に充満したる丈夫の起り来たらん事を」
良心(conscience)の原義は「共に知る(考える)」
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小原克博「動物の神学」(講義「現代神学」第13回、同志社大学) [講義-神学等]

(2016日)旧約時代は供犠だったが、「最後の生贄」で新約となる。
神殿が破壊されたことで、その確信が与えられたのかもしれません。

又、仏教の輪廻思想と不殺生により供犠から供養に変化することも面白い。
ダビデの子コヘレトもゾシマ長老も動物との壁は無かった。

動物の権利までは腑に落ちないが、どこかで確立する問題でもなさそうですね。



----memo

仏 ラスコー壁画 クロマニヨン人
15000年前から動物に繊細な感覚


日本 
動物供犠→仏教伝来 
 動物と結婚 「対称性」

近代に、家畜

お金で肉を得るのは特殊な状況
命のやり取り

神道では穀物や魚

人類史的には動物供犠が宗教そのもの


供犠の文化
供養の文化

近年は人間と動物の連続性 相対化

ユダヤ教
バビロン捕囚で動物供犠min + 律法
第二神殿崩壊70 シナゴーグ中心の律法中心

キリスト教
 ユダヤ教の影響+イエスが最後の犠牲

ローマ帝国から異端視 無神論集団

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動物人間同じ
(コヘレトの言葉 3:19-21)

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東方
『カラマーゾフの兄弟』
ゾシマ長老
動物を愛せよ。植物を愛せよ。ありとあらゆる物象を愛せよ。一切の事物に愛
をそそぐならば、そこに神の秘密を発見するにいたる。

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動物愛護運動
1824アーサー・ブルーム 動物ハンティング反対
 王立動物虐待防止協会
1915メアリー夫人新渡戸妻 ユニテリアン協力
日本人道会

 戦争で衰退

Albert Schweizer生命中心主義(biocentrism)の先駆者的役割


Peter Singer (1946-)
功利主義(最大多数の最大幸福)の視点から「種
差別」(speciesism)を批判。動物実験の批判。菜食主義のすすめ


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動物の神学の論点

A.リンゼイ 英が拠点 動物の権利
ボンヘッファー「苦しむ神だけが助けることができる」 
 西洋伝統神学 理性の有無 
 Singer+弱者が道徳的優先権を持つべきなのである」

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• 文化ナショナリズムに陥らない動物観・生命観の総合
序列化x

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小原克博「エコロジーの神学(2)」(講義「現代神学」第12回、同志社大学) [講義-神学等]

(2015日)コミュニティー意識を拡張するに、
現在を生きる隣人に、非隣人、動物、自然、
さらに過去や未来の「不在者」も加える。

膨大な情報の氾濫で、記憶喪失となりやすいが、
伝統宗教の存在が「倫理」を担保する。

社会を維持するに「相互犠牲」が不可欠だが、
「健全な犠牲」を主体的に捧げないと、
国家に吸収されてしまうのでしょう。



----memo

COPE21 諸教派 賛同

国際カリタス カトリック 最大規模
 既得権益が共通の全にはびこるのを防ぐべき

 社会は変わりにくい
  1 無関心
  2 既得権益

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環境問題 エネルギー問題 エネルギー消費
 
 コミュニティー意識の拡張

 不在者の倫理 Kohara

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エネルギー

小腸細胞2日 骨も長いが完全に変わる
 食べるため命を奪う→儀礼
 夢のエネルギー 54基 30%時代

 創造論のリンゴ できてもしてはいけないこともある

    原発 科学の神の神殿 偶像

 創造と安息(終末論)を同時に考える

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 2011
 エネルギーの安全供給に関する倫理委員会
  15 諸分野 

• 報告書(5月30日)「キリスト教の伝統とヨーロッパ文化の特性に基づき、我々は自然環境を自分の目的のために破壊せず、将来の世代のために保護すという特別な義務と責任を持っている」

 キリスト教の伝統にたっても保護
 ヨーロッパ文化の特性 啓蒙主義以降の近代合理主義

  →原発全廃 2022まで

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未来予測を含む(→ 世代間倫理)

日本は 経済・技術的視点   x倫理


伝統宗教 記憶の継承
記憶のエシックス

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生物多様性

 近代キリスト教 
   進化論 

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「自然との共生」安易 深刻
 呪術的畏れは現在では無理  科学的手法による「畏敬の念」の回復
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不在者の倫理

現代世代が、過剰な人間中心主義 過剰な現代世代中心でもない公共性
  神道・仏教にもある

Think locally, act globally

尊い「犠牲」に安易に吸収されない


A. シュヴァイツァー「生命への畏敬」:ブレークスルー
• H. R. ニーバー さらに死せるものへの畏敬 →過去の不在者
ハンス・ヨナス 人類の存続は未来への配慮 →未来の不在者

ばらばら →不在者の倫理


科学
• 存在は不在のものによって成り立っている。 指の間


世の中変わるには、
 スター・ウォーズ フォースの覚醒 ライトセーバー
 良心の覚醒 新島

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