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第30章 ささやかな復讐 [創世記]

レアとラケルの出産競争が始まった。
レアが4人の子を続けて産み、ラケルは仕え女から男児の出産を望んだ。

結婚前は姉のレアがヤコブと先に結婚することを
父ラバンに説得され同意したのでしょう。
この段階では、深刻ではなかったが、レアに4人の息子ができて
自分にできないとなると、ヤコブの愛情が無くなる恐れをも抱いたので、
ラケルは死にたいとまで考えるようになる、。


が、ラケルにもヨセフが誕生する。

その後に、ヤコブも大家族となりラバンから独立し実家に戻りたくなった。
この段階ではどうやら11人の男子とディナという女の子の12人のようだ。


ラバンに報酬を聞かれ、模様のない高価な白い羊や黒いヤギはラバンの所有とし、
ぶちや縞のあるものや、黒い羊や白いヤギは低価のようでヤコブのものと提案し了承となった。

が、管理はヤコブが引き続き行い、ラバンの白い雌羊と交尾させるのは、
自分の模様のある雄羊となるように、発情操作を行ったようだ。
そして、相対的に自分の群れが繁殖するようにした。
騙され長年奴隷として利用された合法的復讐だった。


29 NIV-JLB
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Jacob said to him, “You know how I have worked for you and how your livestock has fared under my care.
「知ってのとおり、私は長年あなたのために忠実に働きました。それで、あなたの家畜がこんなに増えたのです。
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ラバンは甥の人生そのものを自分の所有物のように扱った。
ヤコブの復讐とはいえ、危害を加えたものでもなく、
ラバンの家畜をひ弱な群れにする程度だった。
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